「あの映像を、観た時僕は、まるでやっと、歴史に目を止め、られた気がした」
10人を超えるであろう濃き赤のぬくい血流すその映像は
表現は義憤に燃えて規制派が案ずるほどに戦時は健全
ボードリヤールの予言ちまちま外れいてそれでも君に聞きたい言葉
8500キロの距離こそ平安の根拠であったと今は知ってる
人権が無限大へと膨らんで具体的には1円にならぬ
こんな歌まで国を憂いているような涙、別離も変容すれば
過去からの学習といえば慰安的不謹慎的表現の保護
剣呑の隣国もいまや足並みが揃う思わぬ戦さの評価
役に立たぬ者から熱くなる夏の無料で配られたるガリガリくん
この国の第二形態、あといくつ変身をのこし丁寧語なる
空気より強い信仰持ちたればもう結論は殉教ひとつ
同じナイフが品切れになるほど売れて同胞の胸にしずかに入る
周辺が中心であるドーナツの左にかじりうろぼろこぼす
漠然であるゆえ強くこの国の勝利を疑わざりしほほえみ
日常をぺらとめくってきたようにこの状況をめくる人待つ
正義と正義が戦うように悪と悪も争う場所で強さを量(はか)る
出生率か出征率のいずれかに貢献せねばいけない感じ
その頃は火の玉アゲインなんていうスローガンにも感心しきり
許す側も許される側も立てなくて運良き方に従(つ)きたるが勝ち