2015年1月21日水曜日

戦争周辺論

戦争周辺論

「あの映像を、観た時僕は、まるでやっと、歴史に目を止め、られた気がした」

10人を超えるであろう濃き赤のぬくい血流すその映像は

表現は義憤に燃えて規制派が案ずるほどに戦時は健全

ボードリヤールの予言ちまちま外れいてそれでも君に聞きたい言葉

8500キロの距離こそ平安の根拠であったと今は知ってる

人権が無限大へと膨らんで具体的には1円にならぬ

こんな歌まで国を憂いているような涙、別離も変容すれば

過去からの学習といえば慰安的不謹慎的表現の保護

剣呑の隣国もいまや足並みが揃う思わぬ戦さの評価

役に立たぬ者から熱くなる夏の無料で配られたるガリガリくん

この国の第二形態、あといくつ変身をのこし丁寧語なる

空気より強い信仰持ちたればもう結論は殉教ひとつ

同じナイフが品切れになるほど売れて同胞の胸にしずかに入る

周辺が中心であるドーナツの左にかじりうろぼろこぼす

漠然であるゆえ強くこの国の勝利を疑わざりしほほえみ

日常をぺらとめくってきたようにこの状況をめくる人待つ

正義と正義が戦うように悪と悪も争う場所で強さを量(はか)る

出生率か出征率のいずれかに貢献せねばいけない感じ

その頃は火の玉アゲインなんていうスローガンにも感心しきり

許す側も許される側も立てなくて運良き方に従(つ)きたるが勝ち

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