2020年12月26日土曜日

土曜の牛の日第0回「牛の文学」

 今年も残りわずかとなりました。テルヤです。

今年最後の土曜なので、第0回の「土曜の牛の日」を、ノープランではじめることにします。


来年からは何をやろうかなと考えて、来年の干支は丑なので(いつから干支にこだわりだしたのかしらん)、学生の頃に一度友人たちと読書会を起ち上げたときの名前「牛の文学」を思い出し、やっぱりこの名前でなにかやりたい気が持ち上がってきたのです。

それから、「土用の丑」という言葉があるので、これは夏目漱石の「木曜会」のように、土曜を何か書く日と決めて「土曜の牛の日」とすることにした。

そうすると今日は今年最後の土曜なので、第0回、というわけです。


さてこの土曜の牛の日になにをするか、というまえに、今年は何をしたか。今年は、短歌と俳句と、短歌の題詠を、毎日作ったくらいだ。あと、ウイルスの脅威に言葉で立ち向かうべく、変則的なルールの連句(ふらくた連句、ふらくた連枝)をおこなったりした。

今年は。

かつて友人とはじめた「牛の文学」は、ただの小説の読書会で、数回しか実際はやらなかった。大きな主語だなあと思うよね。牛の文学。文学って、いまもあるのだろうか。

ひとまず、短歌を作ろう。7首連作を作ろうと思っている。それから、短詩型表現についての本も読んで感想が書けるとよいなと思う。これくらいかな。

書いてみるとたしかにノープランだな。続くんかいな。


  七首連作「牛の文学」

文学は牛のごとくに、ちかよれば近寄りがたきよだれのひかり

スプーンをよだれのようにカスピ海ヨーグルトつーつーつと垂れて

ヨーグルトが菌で出来てるなんていう既成事実で生きて腸まで

起きるたびアメーバ状で始まって会社に着くころまでに人間

理不尽ははたらく僕にちくちくと胸ポケットにウニ棲むように

帰り道をパトカーが通り過ぎてゆく手錠かけられうつむく誰か

差し出した手首に手錠、グーのまま、それは祈りのかたちの手前


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