2016年9月26日月曜日

短歌? なにそれ? おいしいの?

タンカ?
ふるいけやー、てやつ? 違うの? 
自分で作ってるの? へえ、風流じゃん。
どんなやつ? すぐには出来ないんだ。
ふーん、若い人も作ってるし、今の短歌は風流じゃないんだ。このプリントが、うたの会? の作品? 土曜の昼からやってんの? 老若男女が? うわぁ。
ええと、一行でひとつ? ほう、古文ってわけじゃないんだ。575ってわけでもないんだ。あ、これは575で読むの? ええ?
これは、一行のポエムみたいな感じ? 言葉の断片みたいな。独白とかつぶやきみたいなこと?
ああ、あれか、「ととのいました!」って、ちょっと上手いこと言うような言葉遊び?
え、そういうのじゃないの? なんかごめん。よくわからんのよね。

つまりこれは、57577で、何を伝えようとしてるの?
自分はこういう人間だ、という主張なの? あ、そうではない。
こういうことがあったよ、という小さな報告ってわけでもない。そういうのも無くもない、と。
そもそもこれは事実? 妄想? どっちでもないの、いよいよむずかしいな。
伝えたいことがあるんだよね? ええ!? お題を与えられてから考えることもあるの?
でこの歌の会では、それぞれのを読んで、好き嫌いを投票すると。ん? 良し悪し? 好き嫌いじゃなくて、良し悪しがあるの?
一行詩だよね、短歌って。詩と詩を比べて、良し悪しを決めるの? どうやって? 上手い下手? あーそれはあるか。
上手い下手や好き嫌いがあるのはわかる。でも良し悪しっていうのは、短歌として良し悪しがあるってことだよね。
短歌的、みたいなことがあるってこと? それはなんか日本の”道”的な思想だねえ。そういうのを極めたいわけだ。
極めたいわけでもないんだ。どないやねん。

よく若い現代美術家の卵が、よくわからない自意識を描こうとして、よくわからない絵を描くことがある(自意識でパンパンなのはよく分かる)けど、短歌は言葉だから、そういう自意識でパンパンになることはないんだろうね。あ、無くはないんだ。
ひょっとして、これ、ボトルメールみたいなもの? 明確に誰に何を伝えたいわけじゃなくて、誰かに何か伝わればいいという感じ?
そしてそれは、好きであったり、良さであったり、上手さが誰かに感じて貰えればいいと。

なんか、ふわふわしてんね。自力でなくて、それぞれを感じてもらう読者の他力に運ばれる感じ。タンカだけにね。担架だけにね。


だじゃれでゴメン。結局のところよくわからんけど、面白いんなら、がんばりなよ。
じゃあな。

返歌
いま君のそばをただよい離れゆくボトルのことを告げず、ほほえむ

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