このところブログのアップもサボリ気味なのでなんとかせにゃならんと思いて。
短歌というものが、最終的には、ひとの心に残るとそれはすごいことで、自分がこんな歌を詠んだ、というより、あの人がこんな歌を詠んでいた、と覚えてもらったことが、ゴールなのかもしれない。
残るといいなあ。忘れてしまうような軽さで。
自選。
「春一番」
春一番とすれ違うとき耳元でよういどんっておれも聞こえた
「暖」
川のおもてを水鳥ひとつ浮いていて暖かき春の空腹な壺
「忘」
忘却と言ったってほら浴槽を湯があふれればあふれるものを
※6年目の3・11に。
「暦」
運命とたたかった日々がありましてずっと暦の下にいました
「羊」
体重の話でなくて人生は羊頭狗肉おなかをつかむ
「ハードル」
ハードルを飛び越えるときなんとなくプリマドンナの内面を見ゆ
「掃除」
水槽の掃除のためのヌマエビが空走るように泳いで楽し
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