ちょっと今年に入って環境が変わったところがあるので、今までと同じようにどこまでやれることやら。
テルヤはツイッターアカウントで短歌を詠んでいて、こうして2年前の短歌をこのブログでまとめてます。うたの日の作品は先月のものを上げていますが。
この2015年の9月くらいに、このアカウントのテルヤが何人かの人とはじめて会うまで、これは私はコミュ障なのでしょうか、あまり気さくなやりとりなどは出来てなくて(今でもそうか)、この1月などは、62首の短歌をあげている他には、連作を一つ上げていて、合計63ツイート。短歌しかツイートしてない(笑)。先月なんて510ツイートですからね。
「心のやさしいサルのうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」とか立て札たてようかしら。
自選や自注など。
にいちゃんが一日家にいてたのし放電はじめるほどの末っ子
※子供がいる新年というものはよいものです。
寝静まる家に缶チューハイ開けて黙って飲めば少し新年
崩れないジェンガがやっと立つような一行の詩か、崩れるべきか
東京の駐車場には空が有るとややしんみりと冗談を言う
何事か成し遂げられる心地してこのまま去りていくのもありか
猫に遭うまえから揺れてねこじゃらし、待ち受けている未来へ向けて
※最近「レトロニム」という言葉が話題になった。再命名というやつで、電話はダイヤルしかなかったのが、プッシュ式が誕生すると、ダイヤル電話という言葉が生まれた(再命名)というもので、でも1980年代の造語らしい。猫とねこじゃらしは、レトロニムというよりは、飛行機と紙飛行機、電話と糸電話のような関係であろうけれども。
全力で愛を表現するだけでよいのだ尻尾を振り続く犬
父の若き語りに母の現れてそこからはテクニカラーの景色
この景の解像度を思うドット絵のキャラが自分のドット見えぬがに
短詩など二度読むように浴槽の栓をやさしく訊く音声は
へべれけと二度言って酔いをたしかめるエ行音とは軽いたのしみ
ランドセルに迷う子どもの"らしさ"にも"だてら"にも寄らず選びたる黒
さいわいをめざしてあゆむ生き物の時にオドントグリフス(歯のはえた謎)のかたち
悟りたる衆生のなくば須扇多(しゅせんだ)は法説かぬまま滅に入るなり
シャベルカーが古い家屋を食べてゆく休日はその途中で止まる
バージェスの種の負け戦(いくさ)はらはらとページをめくる、かたちは愛(は)しき
変わりせば仕事は記憶淡くして一つの長い夢に似ていて
くちびるの紅のみどりにひかるまで差したきものを女と思う
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