ツイッターでも、noteでも間接的に書いていることだけど、「うたの日」というのは作成された方も、使用するユーザもかなり品の良い、レベルの高い運用がなされているので、つい、毎日ネットで歌会できるのが、当然のように考えてしまうことがあって、いかんいかんと思ったりする。
無料で使ってて言うのもなんだけど、いつまでも無料でよいのかな、と考えたり。
絵本の無料化の話題や、音楽教室の著作権使用料の話題なども世間を賑わせているけど、場の提供って、それ自体、ギャンブルで言うと胴元的なポジションであるべきかもなあ、と思う。胴元は決して損をしてはならないわけで。
赤字になってるツイッター社もそうだけど、無料だから使うんだけど、有料化しないと永続しない問題というのがあるよね。利潤の追求でなくて、労力の補償のレベルの話で。
ま、そのわりに「歌会の投票で順位を決めるシステムは、ポピュリズムだよね」とか言ったりもするんだけどね。
「よく、音楽は金銀銅とかそんな簡単に評価できないっていう人がいるけど、あれを言っていいのは、勝者だけだと思う(中略)だから結局、うまくなるしかないと思ってる」(『響け! ユーフォニアム2』高坂麗奈のセリフより)
シビアな言葉だよね。文学もそうなのか、よく分からないですが。
自選など。
「乗」
乗り遅れなかったきみは東雲(しののめ)の無人の地平で平気でいてよ
※無人の地平は、さびしいが、誰でもいけるわけではない。
「晴れ着」
明け方に大学新聞刷(す)りあげてやっと寝るきみはいまごろ晴れ着
※この人は成人式に出ないんでしょうね。徹夜明けで、新聞を刷って、今から寝る。成人式に晴れ着を着ている君を少し思いながら。
「自由詠」
廃品を覆う綿帽子のような雪、自然にはまだ還れない
※自然ではなくて、さりとて人工物としては廃品という場所に雪が降る。
「昼」
昼休みの図書室はとても神聖で君なんか来なければよかった
※知ってしまうともう戻れない、ということはある。君が来たから、彼は知ってしまったのだろう。
「姉妹」
お姉ちゃんになんで言うかな、なんでって泊めただけだし何もなかったし
※これだから妹はずるいんだよ、まったく。
「相撲」
国技館の温度湿度は決められて衝突事象は日々おこなわる
※これからも、この事象は続くだろう。
「沼」
裏山の底無し沼の対岸に河童がしかも白い河童が
※本当かねえ? 底なし沼だって、底があるわけだし。
「職員室」
職員室から吉田が戻ってくるまでを待っていたのにもう家にいた
※戻ってくる時にかならずここを通るはずなんだけどなあ。
「いらっしゃい」
いらっしゃいいつもと変わらないきみにルミノール反応の話をせねば
※この話をすると、きみはどのように変わるだろうか。
「段」
死をおもう気分をかかえ階段で足踏みはずす、死ぬかと思った
※ま、生きてるから死を思えるんだよな。
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