2018年も、もう一ヶ月たったということだ。なんかしたか? 俺。
何もしてないのに壊れたから診てと夕ぐれのきみの上衣が落ちる 沙流堂
って、歌をつくる場所じゃなくて、雑感だ。
だいたい、正月は、アルコールに浸かって、そのまま、ひと月くらい酩酊状態だ。ツイッターでは、その間もネプリとかいろいろあったみたいだが、酩酊状態で、なにも落とせなかった。話題にもいまいち入りきれなくて、もう短歌クラスタじゃないような気もする。
まァ、もともとタイムラインをうろうろする妖怪なので、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのLet's GrooveのPVのように、キラキラしながら宙を舞っているのが今年のイメージだ。
自選。
人なくば時間がとまりたがりたる年の始めの正午なる町
ふるさとは子が背をむけて去ってゆきあとは時々見にくるところ
洞穴で雨音きいて眠られぬ人類、過去にも未来にも似て
何を観たかあえて訊かぬが今頃にじぇじぇじぇとかいうお前をたのし
たまごボーロの代わりのようになめているビオフェルミンのほんのりあまし
ここはおれが食い止めるから早く行け、ぐはぁ、とついに降り出す雨は
どうしても少しは美化をする生のどうしても詩語を避けたる歌か
君のそのミード(蜂蜜酒)のようなくびすじの匂いを嗅げる男を思う
新雪を傘で刺したら君は決してひとりじゃないよたくさんの穴
ぶくぶくもがらがらもうがいだなんてひどいじゃないですかと詰め寄らる
楽しかったことを辿っておかしいぞ、君との苦しい日々ばかりなり
片耳を外して垂れるイヤホンの世界へ向けて微量の叫び
パヴァーヌのために亡くなる王女かも歴史の彼女いたましければ
タイムラインに裸足で入るものだから足首にへんなもの引っかかる
自力では自分を救えないことのモランをおもう、ほんとにおもう
くらやみの胎児のごとくそれでいて前向きなことが好きだ脳とは
あ、うたの人に提出した歌も挙げておこう。題は「楽」だった。
かに道楽の看板のかにが逃げたらし、無事海にたどり着けただろうか
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