2017年10月9日月曜日

2015年09月の作品と雑感。

この、2年前の2015年09月は、テルヤにとって大きな出会いがあった。それまで3年間、あまり人と関わら(れ)ずに短歌を作ってきたが、ある同人に誘われ、参加しようとしたのだ。その起ち上げ0号が、大阪文フリで配られるというので、誰も知っている人がいなかったが、大阪の文フリに新幹線で行ったのだった。

その同人に他に誘われていた人は、いま思うとなんという豪華な人たちだったと思うのだが、テルヤはそのあたりの事情を知っていなくて、文フリの同人誌も、どれが何なのか、あまりよく分からずに、ほとんど買ってなかったと思う。

結局その同人からはテルヤは抜けたし、その後の状況はあまり聞かない、というのも、一説によるとテルヤが壊したのかもしれない。そして、それが大きな出会いだったのではない。

その出会いとは「うたの日」というサイトであった。そういえば、ツイッターで、なんか誰かが呟いているのを見たことがある、くらいの認識だった。題詠を歌会形式で投稿、選評できるサイトで、その同人で知り合った人から説明され、文フリの翌日に、投稿してみた。

ん、これ、とりとめの無い話だな。

自選など。

あたまごちーんごっこ続けてその次にひたい寄せれば神妙に待つ

宇宙論突き詰めてもうぼくたちは時間がとまっているかもしれ

湯舟にて十匹の鳩と目が合えり十一匹目はもしかしておれ

ばきばきにびしびしにそしてぺきぺきに割れたスマホで君が告ぐ愛

その犬はきれいに円を描きつつ首輪をつなぐ杭を逃げおり

ピンチはチャンスチャンスはピンチピチチャプチャプ蛇の目でお迎え来たるのは誰

救いなどいらぬといえる若さなくやや多めなるカレーをすくう

人間界では人間の顔せねばならぬ通勤の朝聴くノクターン

NIMBYでないとばかりに正義とは後頭部から声出す感じ

ひるがえしOKサインをうつくしく重ねて赤き曼珠沙華咲く

作業着のままがっついて食う飯の、余生もまたは作業のひとつ

一瞥に結論ありて、これはもう宇宙をくらくただよえる岩

血飛沫の代わりに綿(わた)がはらわたからこぼれて、これって、オレって、もしや


ああ、それから、この月に、パロディ短歌のハッシュタグを作っている。


この味がいいねと君が言ったからそれからずっとサラダ記念日  

問十三 前問の解を用いつつまだ赤くない秋を見つけよ


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