2020年4月4日土曜日

ふらくた連句#2

ふらくた連句「今宵は雨に」の巻

照屋沙流堂・・・沙流
くらげただよう・・・洋
袴田朱夏・・・朱夏
野添まゆ子・・・まゆ子
小澤ほのか・・・ほのか
寿々多実果・・・多実果

1 おぼろなり今宵は雨に散るさくら
沙流

2 液晶からは笑みがこぼれる

3 ドローンを無事に野生に帰す日よ
沙流

4 鉄のにおいの種火はいずこ
朱夏

5 北風を追い越してゆく三輪車

6 ひとりカーネルおじさんに泣く
朱夏

7 極東の醤油の匂いする街に
沙流

8 まだ慣れなくてハナミズキ咲く
朱夏

9 君色に染める便箋買いに行き

10 風の囁き春の色して
まゆ子

11 人生の荷物がうまくかたよって
朱夏

12 二人で担う重みなくなる
ほのか

13 次々と虹が飛び出る植木鉢

14 ゴンドワナ大陸のものまね
沙流

15 見つめられてわれは知識が知恵になる
沙流

16 逃げず食われるうさぎのりんご

17 試合なき観戦席のひるさがり
沙流

18 疲労亀裂も戸惑っている
朱夏

19 冬が春、それが嫌でも冬が春
沙流

20 カレンダーさえ困惑してる
ほのか

21 アレクサにデートはいつか尋ねてる

22 「皇帝ペンギン飼育係と?」
沙流

23 前衛は前衛として過去となり
沙流

24 文学理論は不燃物です
沙流

25 学問の自由を桜の下で説き
ほのか

26 君は指から学ばれている
朱夏

27 触れるから知った互いの体温を

28 上げていくのも互いの体温
朱夏

29 音も無く氷山崩れ落ちる海

30 ミジンコ属のぷちぷち放屁
沙流

31 宿題を前に飲み干すソーダ水

32 漢字ドリルは指の運動
沙流

33 鉛筆を回せなかった図書室で
朱夏

34 カーテンが風にふくらみかける
沙流

35 緞帳が上がればいくさと恋と美形
沙流

36 軽くステップして帰り道
沙流

37 白亜紀の音を逆解析で聴く
朱夏

38 からすはビルの群れを見下ろし

39 夜が生む生き物は黒が美しい
沙流

40 茶髪をやめて黒髪にせよ
ほのか

41 その子はたち髪にかざったレンゲソウ

42 賛美歌にあくびして美しき
沙流

43 屋根裏に天使をひとりかくまえば
朱夏

44 スパークリングワイン奮発
沙流

45 非対面授業がうまくいきすぎて
朱夏

46 うなずく生徒はみんなAI

47 人間の正しい育てかた講座
沙流

48 テレビの前に子守ロボット

49 バッテリーが切れたらきみとお別れだ
沙流

50 ロッヂのストーブのやかん震える
沙流

51 カップ麺ウルトラマンが湯を注ぎ

52 やがてその地は池となりたり
朱夏

53 釣り針を落とすやいなや食らいつく
沙流

54 リヴァイアサンもここまで堕ちた
朱夏

55 王権神授のことごとく王のせいにして
沙流

56 一般人はご飯を食べる
ほのか

57 小市民として生きると決めた画家
朱夏

58 サウナに入るそしてすぐ出る
沙流

59 大浴場のすべてを満喫するために
沙流

60 従業員に手紙を渡す
朱夏

61 知らぬ町のホテルで聖書めくる夜
沙流

62 心がよわい文明ひとつ
沙流

63 デパ地下のどうせ全部が美味かろう
沙流

64 オオアリクイがそこ通りますよ
沙流

65 料亭が出品して失うものは
朱夏

66 スマホアプリの邪魔な広告
沙流

67 蓑虫が葉に紛れつつ夏を待ち
沙流

68 起きたときから遅刻確定
沙流

69 告白をしたかもしれぬ三次会
沙流

70 先手必勝とは叫んだか
朱夏

71 敵陣へ加速してゆく選挙カー
沙流

72 その人だけの正義を積んで
朱夏

73 親と子の世代格差は広がって
ほのか

74 細いタイヤで自転車通勤
沙流

75 一面のひまわり畑明るくて
沙流

76 油の量を見積もっている
朱夏

77 あがりがまちで風呂敷広げる商人の
沙流

78 その口上は叙事詩のように
沙流

79 薬屋の売り歩くのに連れ添って
朱夏

80 とても自然な笑顔の子役
沙流

81 沙悟浄は解脱をとうにあきらめて
沙流

82 五目あんかけ今日も大盛り
沙流

83 不採用通知よこしてヒグラシは
朱夏

84 かなかな世間は世知辛いかな
沙流

85 シューティングゲームの敵弾(たま)がえげつない
沙流

86 そこであたしの隠しコマンド
朱夏

87 ほおを引っぱたくシーンが削除され
朱夏

88 子供のままでいさせて欲しい

89 くけ台とかけ針はもう忘れられ
多実果

90 母にふかぶかお辞儀をされる
沙流

91 美食家に育てたはずの子らはまだ
朱夏

92 コンビニ前でパピコ分けあう

93 新米が見張りをやけに楽しんで
沙流

94 パンまつりシールがもう五百点
朱夏

95 いつまでも皿を数える幽霊が

96 素数のときだけしゃっくりをする
朱夏

97 アホになる時は10の倍数で

98 末尾のゼロを非常口とす
朱夏

99 逃げ道はいつも緑で示されて
ほのか

100 光る未来につながっている
朱夏

ふらくた連句#1

ふらくた連句「今宵は雨に」の巻

照屋沙流堂・・・沙流
くらげただよう・・・洋
小澤ほのか・・・ほのか
袴田朱夏・・・朱夏
寿々多実果・・・多実果

1 おぼろなり今宵は雨に散るさくら
沙流

2 液晶からは笑みがこぼれる

3 ドローンを無事に野生に帰す日よ
沙流

4 個人情報回収はして
ほのか

5 コレクションルームに横たえるパスタ
朱夏

6 ソムリエールは月光浴す

7 脱ぐごとにかたちは不定形となり
沙流

8 洗濯ものにアイロンかける
ほのか

9 ひまわりと背比べする園児達

10 かざした腕は雲をかくして
朱夏

11 ドーナツの輪っかを風は吹き抜ける

12 輪っかでないところも吹き抜ける
朱夏

13 北風が南風へと移りゆく
ほのか

14 知らない国の地図を広げる

15 赤えんぴつを耳に挟んだ先生は
沙流

16 ぼくの未来に印をつける
朱夏

17 耳たぶに小鳥のピアス羽ばたいて

18 とても桜が、さくら色です
沙流

19 ちゃんと読むつもりで開くマニュアルに
朱夏

20 生き急がねば使わぬ機能
沙流

21 高い木の人に届かぬ柑橘の
沙流

22 月に届かぬさみしさばかり

23 初雪のガラス細工が終わらずに
朱夏

24 ショーケースには林檎を並べ
多実果

25 引力からは逃れぬふたり

26 連星となって回れば宇宙の輪舞
朱夏

27 踊りつつソーシャルディスタンスは保つ
多実果

28 水平線に届くため息

29 いつまでも壊れたままの幽霊船
沙流

30 霧のむこうは16世紀
沙流

31 一粒を眉間で受けて雨と知り
朱夏

32 あなたのいない場所へと向かう

33 フルートの音色が未来から聞こえ
沙流

34 児らは空き地に並んで座る
ほのか

35 缶蹴りの缶だけ残る午後六時
多実果

36 秋刀魚を焼いたにおいを辿る

37 絵巻物の雲に隠れて盗み食い
沙流

38 遠くにヤコブのエスカレーター
沙流

39 堕天使は輪っかを外し羽根を脱ぎ
多実果

40 悪魔は拾い集めて回り

41 洗濯物外には干せず部屋干しで
ほのか

42 手縫いのマスクぶら下げている
多実果

43 沈黙は金か銀かと将棋盤

44 と金ははしゃいでも捨て駒だ
朱夏

45 一円をみなから集めて元気玉
沙流

46 返礼品は2枚のマスク
朱夏

47 笛吹きが笛を鳴らせず一人去る

48 蛇は壺からなぞって逃げる
沙流

49 カレーにも味噌汁なんてと思うだろ?
沙流

50 「スープスープ!」と叫ぶインド人
ほのか

51 スマイルで首を左右に揺らし来て
沙流

52 線香のけむり迷いつつ消ゆ
沙流

53 校庭のイチョウのそばに埋めました
沙流

54 連休にどう緩んだかのメモ
朱夏

55 青ばかり減る絵日記をよしとして
沙流

56 工作の指の棘がとれない
沙流

57 友達は異性の話で盛りあがり
沙流

58 そのあとわたしにキスなどする
朱夏

59 一切はじゃんけんだ、なんてうそぶいて
沙流

60 鋏じゃなくて鉄砲のチョキ
多実果

61 ひび割れたきみのスマホはなおせない
沙流

62 繰り返してる留守番電話
ほのか

63 失踪の部屋の壁に画鋲だけで
朱夏

64 失意に至るあこがれの跡
沙流

65 展示中の旧ソ連圏のデザイン画
沙流

66 「空か海かで揉めろ」と題は
朱夏

67 ペンギンよ飛ぶのも泳ぐのも同じ
沙流

68 笑うのも泣くのも同じこと
沙流

69 厄災をにげて岬のいきどまり
沙流

70 追いつめられたことに気づかず
多実果

71 壁を背にしたら何かにくすぐられ
朱夏

72 どん兵衛一年分の崩壊
沙流

73 五百年夢見続けた座礁船
朱夏

74 甲板でけさもラジオ体操
沙流

75 蟹といっしょに泣き戯れて

76 蠍とはあまり話をしないけど
ほのか

77 隠し持ってるのりピー語録

78 証拠を前にただ黙秘権
沙流

79 タピオカが吸えぬ細さのストローで
沙流

80 品定めする姫の目ぢから
沙流

81 マスカラ落とすパンダの母に

82 閉口をするもしないもあたたかなりき
朱夏

83 真実の口にひとつぶチョコを置き
沙流

84 舌が出るのを朝まで待って
多実果

85 金網のひるがおゆっくりとひらく
沙流

86 仕事無き日はアラーム鳴らぬ

87 眠そうな顔でいつまでいれるやら
沙流

88 ニャンとも言えず顔あらう猫

89 無伴奏チェロ組曲がループして
沙流

90 船こぐような昼の明るさ
沙流

91 真っ白と思った壁が象牙色
多実果

92 ユトリロも来たことのない街
沙流

93 旅行ならオンラインより地図帳で
多実果

94 早馬のようにページ繰りつつ
沙流

95 電子書籍の画面に触れたまま眠り
沙流

96 そのまま起きることはなかった
朱夏

97 きみをつかむ時間が徐々に手を離し
沙流

98 風のぬるさがまとわりついて

99 春光があたためている二重窓
朱夏

100 季節移れど汝が顔映る
ほのか

2019年11月10日日曜日

いちねんいちにちいちごつみ

20181111
父に付ける枕詞の乳の実はイチョウの実らし、匂いのことか

病室の窓から見える川ひとつ、父にはどこに流れる川か

事故のあとの父を祈りて回復と回復でないことをも祈る

父が薄まり母が薄まりゆく日々のわれもたしかに、同じくらいに

脳を潰して脈絡のない生を生きる父のところに子らが集まる

そうやがて父を離れてゆくわれの旅にたびたび現れよ父

なにひとつ奇跡なければ旅行とはついに疲れる移動の記録

移動する点Pの意志、サボるのも急ぐのもまた我には邪悪

本当は少し嘘です、人生の今世まるごとサボってもいい?

雲ひとつない空の下嘘ひとつないような顔してたねきみは

アンドレイ・ボルコンスキーの空なんて呼んでた青もずっと見てない

信号で例えるならば青ならば黄色のことを憂いておりぬ

この季節黄の花のなき道なるが黄の帽子なる子ら過ぎるなり

風に飛んで行方(ゆくえ)知らなくなるという終わりはハッピーエンドか帽子

風の噂じゃオレは頑張ってるらしい、そいつを見失ってるんだが

人間はカフェオレである、黒と白の配分をわが身を検見(けみ)しいる

休日の朝にはカフェっぽい曲を、カフェっぽく書いたものではないが

休日も夜更かしせずになることが悟りのような東京の夜

ボルダリングジムで子供がにょきにょきと登る、はじめから東京にいて

子供からそんなに優しくどうなのよ、残酷であれ、鋭くてあれ

20181201
残酷なさよならだった、いやきっとそれがなければ別れではなく

人間がかがやくならば別れなど笑い飛ばしてあの山の奥

山道を歩くうつむく考える安同情のないところまで

叱られた神がうつむき帰宅する、地表は人類のいつものざわめき

人類史の68ページの人は30ページの人を笑うかな

読み差しの本のページに前回の悲しい気持ちが挟まっていた

悲しくてかなしくしくてしくしくと連絡したき時してはならぬ

くらげのような連絡網の足先は少しはねっかえるのも自由

権利などもたないままでこのくらげ眠ってのらり、起きててくらり

適切な温度のビニルハウスにて野菜の権利闘争、白し

傷みたる野菜が黒き汁を出すそしたらきっと捨てるしかない

捨てられる猫あれば拾われる猫あり、人は神じゃないのに

獰猛な感じをすこし残しいて猫のあくびは眠りへ至る

眠りから覚めて始まる永遠と延々がそう違わないこと

永遠でないことは知っているけれどぼくの人生はまたぐオリオン

土牢からオリオンならぬ鼓星(つづみぼし)を腰まで冷えて見たか過去生(かこしょう)

顔面を冷やして帰るビル街の人類だけの地球のごとし

地動説を結論付ける瞬間のガリレオのめまい、地球のめざめ

あっけなく倒れてしまうわが内に地球がありて地球転べば

起き上がり小法師をつつくPCの待ち時間倒れても倒れても

机にはPCがある、そのような時代ばかりをほとんど生きた

時代とはやっぱり川か、水は流れ、流れを作り、流れに流れ

水流はわが手を離れゆっくりと湯船(ゆぶね)に線をあらわして消ゆ

湯船からざざあとかたちできあがる怪獣われが破壊する街

歴史的遺物が破壊されている映像が呼ぶ正義の殺意

映像のあなたが語る呼びかけを未来人のように聴いている夜

殉教の人を祝いて二千年いま生まれても殉ずるべきか

「お祝いに白くて甘い三角の上に苺を乗せる」文明

しかめつら文明もニコニコ文明も滅びるだろうけど選びうる

われニコニコゆえにニコニコのわれありと思い至りて年の終わりぬ

年末の掃除ギトギトわれはコギトエルゴスムさず、私心なきまで

20190101
掃除して要らないものは捨てること、要らない思想も随分溜めた

思想さえめでたいような一年の始まりのさかづきの透明

透明が形を決めて完成後の切り絵の捨てた方をいただく

かろうじていただき見えて富士山は八万歳のまだまだなかば

八万の仏の言葉あるというおそらくはたったひとつのために

一年をのこのこ始めたるわれよおそらく楽しいこともあるらん

楽しそうなラーメンと君が呼ぶそれはチャンポンである、名前も、らしい

名を呼べば記憶は振り返るだろうか向こうが見るのも記憶だろうか

記憶って海のようです、泳いでも疲れて濡れて結局戻る

冬の夜にハイボールそしてチョコレート、舌から喉へ香り濡れつつ

蕎麦食って店を出るとき日照雨(そばえ)なる、喉満ちていて小走りならん

肩に手を回して男は少年を包んで少年満たされたるか

よしだきせいと読んだら軽く笑われて男はもっと軽く笑った

皆に沿ってゆっくり間違っていく真面目に生きた方だと笑う

アスファルトとコンクリートの隙間から生えてきたからもう愚痴ばかり

襲いくるゾンビのごとき愚痴を撃つ銃弾を惜しめばすぐに赤き死

銃弾もひとつの甘美、人間はそうそうそれを許してくれぬ

許されたわけではなくて赤信号みんなで渡って死ぬ人もあり

われわれはひとりひとつの風として職場と家を渡りゆく風

職場には友を求めぬ風潮で全員を動物に例える

周りから何周遅れてるかなど知らない白き動物を飼う

半周で勝負が決まる自転車のゆったり散歩みたいな前半

勝ち負けをはっきりしないまま終わる焼け残りたるまだ燃える薪

これからも文明はよく燃やしゆく一番燃えてるところが火元

「明日は今年一番のさびしさです」とLINEきて恋人のその予報を信ず

さびしいというより寒い半島の岬の灯台守の長靴

一周で2回は灯台が照らしその次までに言えよ恋人

休日は恋人気分なる二人つまり週休二日の微笑

休みとは明日が休みという気持の安らかさなので日曜は暗し

日曜が左のカレンダーというおためごかしに騙されはせぬ

音楽的に微妙なアニメのエンディングソングに騙されて、懐かしい

20190201
石炭が石油に変わりゆくときの最後は誰も見ぬエンディング

今のままのダメなあなたでいてよって変わりたくなる為に言うのか

言うことはもっともでありやることも旧暦のようにずれてなければ

旧暦の行事か知らず恵方巻きのハーフサイズは朝飯にいい

朝飯にコーヒーを挽く、コーヒーはその一日の最初の褒美

一日(ひとひ)には一日の褒美あるというそれを探してやや明るくする

ラジオからあの二胡の曲、探すのをやめたら少し近づいてくる

重ステの出前の商用車で聞いたAMラジオの野球なつかし

この古いビルの階段の入(はい)り口にいつも出前の器のありき

階段で中のケンカを聞いていた、空は先まで真っ白だった

葉の上にまだ白いもの残りたる昨夜降りたるこれがなごり雪か

名残惜しい気持ちだったよ男女5人夜道をおしゃべりして歩きいて

おしゃべりのない職場にて僕がみる天井に風船な思念を

天井の木目は長く見た景色、語り合わない友だったかも

もう会わぬ友を思いて友のない今はなかなか余寒のつづく

寒さとはたとえば海苔の養殖の人は基準にならぬ厳しさ

刻み海苔を貼ればすなわちクールジャパン守りたきこのエロマンガ島

エロいということば繁盛する世紀にいる限りきっとわれらはエロい

価値観が商売繁盛ばっかりな現在がかなり不満ではある

価値観を逃げてゆくキツネのしっぽ、捕まらないでいられるかなあ?

思想とはしっぽみたいで本体の後ろに付いてバランスを取る

要するに男が去勢することが現在の平等のバランス

去勢された宦官の顔に髭はなくおそらくくすぶり続けておらむ

休みには時間をかけて髭を剃るどこにも行かずこころゆくまで

亡命を余儀なくされたらどこに行こうそして日本を恨むだろうか

日本的なその短調のメロディがけっきょく居心地よかったりする

メロディしかなくて🎵ハッハハ繰り返すバロック以前の男声ミサ曲

百年前の音楽だって眠いのにバロックとかもう催眠魔法

20190301
生という一生の魔法かけられて魔法が使えたらなあなんて言う

君の声や顔を忘れるくらいまで君が大切だったと言うぞ

風呂上がりのようにさっぱりした顔で「最近サッパリですよ」二回目

風呂で洗うわたしの何が洗われて何の汚れが残ったままか

いつまでも汚れていてと思うけどきれいになるかきたなくなるか

きれいな音を鳴らしてヒール履くきみをあの頃のわれは見つけれなかった

ヒールという風習いまだ繁くして女の時代はまだ終わらない

終わらない仕事にしかし独特の楽しさもちょっとあるのが困る

パンに塗るマーガリンこそげ取られいて仕事に向かう私のごとし

マーガリンは忘れた頃に食べるときもっとも美味で二日目は普通

「マーガリンを危険視する人は他にこんな食品も危険視してます」

災害の危険に満ちた毎日で実に律儀な民草の国

改元で日本の何か変わるような律儀に期待する気持ちあり

元号は「大福」とする、中国の古典にたぶんあるし美味しい

大福にいちごを入れる罪深き発明をして昭和は終わる

発明王の「頭が良くなる薬」というとても頭の悪そうなネーム

遺伝子は人間という馬鹿馬鹿しい乗り物でレバーガチャガチャ進む

創作はマリオカートだ馬鹿馬鹿しいことだ表現の安全運転

運転が減って歌わなくもなって下手になったことも気づかない

生きるのが下手でもいいじゃないですかせっかく心があるんですから

飛びそうでまだ足をつと地につけてそのしばらくの心のかたち

レコードも知らないくせに記憶が飛んだなんていうんだ、あ、メモリーからか

メモリーの増設のあとの快適を人に伝えることはないけど

快適の少ない町に戻りきて快適でない礼服を着る

牛よりも馬を食べてた町の話、牛は最初は土臭かった

くろぐろと目の濡れていて老い牛は人を恨んでないであろうか

ふと浮かぶわくわくちゅぎゅって何だっけ樗牛の樗とは無用の意味で

平成が終わって次にわくわくな何が始まる国とはなるか

始まりが始まるまでを寝ころんで起き上がりたくなるまでの待ち

妙な期待なくなるほどに早く寝る回し車の夢のハムスター

ハムスターの姿の神よこの地球を噛み砕かずに頬であたためて

20190401
青空の真下で思う、あと何回頬の内側を噛んで固まる

元号があたらしいたびに元号の内側と外側の生るるも

元号は令和ですって、キャリーオーバーした分は次に、次はいつだよ

人間がいつかは悟るものならばキャリーオーバーになるか今回も

悟るって発見よりもおそらくは決意に近いと気がつけるまで

生き物はなんとかやってゆくばかり近くの公園の土の穴ぼこ

やってみたいと君が言うから公園でワンカップだけのおっさん花見

おっさんは深く静かに生きるべし、そんな言葉に騙されるなよ

早く寝る夜はおそらく静かなりゲンダイジンは夜中も動く

福笑いみたいな顔で泣いている夜中の人が昼間快活

快活なこころにひかれゆくものを毒吐くキャラのさみしい毒ぞ

人類に毒は増えたか減ったのか知らぬが薬は一応多い

人は死んだらどうなるかなんて考えて知らぬがブッダ、毎日仕事

聖人を描くのは嫌になるらしいブッダを描く手塚治虫も

ゴム人形の手塚治虫のキャラクターみたいに歩く、心象として

人形をつくってしまうわれわれは征服者(コンキスタドール)なんって、失礼

孤立主義に征服されてわれわれの隣人同士のまなざし不審

猫の方が近所を知っているだろう隣は何をする春の人

猫屋敷の思い出かすかしかれども玄関くぐれば缶詰の匂い

玄関は暗いところであったこと家そのものが暗かったこと

理想主義は家で育てよ家の中にイズムは言いがたく作られる

理想とは垂訓が山にあることでその山を下りるまでが遠足

遠足のような小さな弁当を会社で食べる永い遠足

半日を会社でモニタなど眺め指先ぴらぴら働く世紀

モニタとか液晶画面ここではないどこかばかりを見ているぼくら

画面には銃痕に似たヒビ走り命を救ったスマホのごとし

スマホ持たないブームがやがて来たときに懐かしそうにアプリゲー語る

レトロゲーちまちまやってハイスコアを友達と競いあいたい令和

ちまちまと洋菓子みたいな犬がいて洋菓子の名を飼い主が呼ぶ

車窓から犬が見ている世界とはこんなに人が変えてしまった

20190501
車窓には雨のふるさと、去る時に晴れるであろうつれなきところ

晴れていてしかも霧雨ふる場所でちょうど気持ちもそんな内面

生き物にみんな内面あることの公式行事に響く靴音

行事用の噴水が水を盛り上げて行事終わればはやpetite mort(プチモルト)

噴水をまぶしく見てる結果でなく原因のような笑顔できみは

結果論のように連休後半をなんにもしないコーヒーを飲む

コーヒーの豆をごぐるり挽いている身を粉にしたらわれも匂うか

大型の休みも終わり人間はまたさまざまに匂いだすなり

人間が人間のままでいることが休みとは何だと鏡に叱る

化粧する君の鏡をのぞき込んで知らない女に会ってしまった

いたるところに穴があるけどのぞき込んでいいものなんてそうそう無くて

中古ゲームショップをはしごして探すゲームが無くて歩く箱庭

箱庭はきれいにしても箱庭には外があるらし、ちょっと気になる

外に出たインコその他の鳥のため鎮守の杜はみどりを吹けり

エモい歌手がさもエモそうに歌うのをインコが苦しそうに真似する

真似されて広がってゆくものゆえのオリジナリティにこだわるやまい

やまいではあったと思う心でなく頭と相談していたボクは

心とはこころもとなきものなので我慢するのが現代しぐさ

顔よりもしぐさの記憶になってゆくもう会うことのない恋などの

朝食を作らせながら恋なんてしてないなんて♪言うなよぜぇったい~

朝起きてちゃんとお腹がすくようになってはじめて朝食がわかる

腹が出る生き物なのにみずからを肯定しないほどの豊かさ

豊かさの指標のように野良猫が片足あげて毛づくろいする

野良猫に自分の名前つけていて最近アイツと会わなくなった

休日に誰とも会わなくなったからインターネットの正論まぶし

正論がひとつもないとそれはそれで別の生きづらさの二日酔い

二日酔いのいちにちまるで生命にピントがあわないまま仕事する

年取れば世界のピントがズレてゆく目についてならメガネでよいが

少しずつ顔の一部になってゆくメガネがデフォルトのわが顔になる

デフォルトの顔して仕事しておりぬいやみな奴はどこにでもいる

どこにいても連絡取れる世になって連絡取れなくなったら終わり

20190601
連絡も取らずに忙しいままで次に会うのは何色の星

何色の若さにしよう今ぼくは年を取ろうか考えている

あの人がぼくだったらと考えるよくぞスパッとやれたもんだな

あたたかいスパッとと冷たいスパッとがあってスパッと決めねばならぬ

決めかねている生きることの目標は浅からずかつ難しからず

短冊に書く目標のぺらぺらと裏返りつつまた裏返る

若ければ裏返ってもいられたがだからと言って戻れぬところ

戻りたい過去なんてない、こともないがどうせ現在へと至る道

君も過去言ったであろう「何時何分何十秒」の口げんかみたく証跡をとる

証跡はPDFで保管されまだ十年あと何年の規格

脳という保管庫もまたあやふやできみももう断片的なシーン

"われ"もまたこの全体の断片かゼリーのかけらまとめてすする

透きとおる緑のゼリー食べるときどこか昭和のよろこびがある

つぶやけずタイムラインを見るだけと思えばさびし透きとおる霊

サニブラウンは片仮名表記なのだろう国籍ルールの風透きとおる

ルールとは変わりゆくもの、守られているのは変えないルールの追加

諸行無常ぜんぶ変わっていきますねそれでは現場から以上です

現場には言葉少なき女子ありてここにあらずという意思つよし

心ここに在らずそこにもあそこにも実はどこにもありませんでした!

タピオカを心の補修材にして噛み噛みにして飲んでる彼女

タピオカはきっと沈んでゆくだろう山椒魚がその上をゆく

山椒魚を聖なるものとして見おり俗を突きぬけたるものは聖

聖と俗なのではあるが神様の便所じゃなくて便所の神様

目の前の壁を破れと目の前に落書きがある和式の便所

落書きの中に未来が含まれて必要なのがNGワード

賑やかな街と職場の裏側にNGワードの川 音もなく

言葉とか思いで賑やかすぎるのだ話さなくても命は足りる

美味しくて小さいプリンすぐ食べて王よこれでは足りませぬとも

12頭目のラクダの話を聞いたのでプリンを11個も買ってきた

急いでもラクダのようでありたくて顎を左右にしてガムを噛む

20190701
王選手は顎ががくがくだったというエピソードなどありて昭和は

これからも大王もその偽物も現れてぼくは信じるだろう

偽物の苦労のような残業でジャンクフードを褒美に食べる

憎悪そのものがいけないわけじゃないヘイトスピーチはジャンクの言葉

ネガティブな言葉が消えて、ネガティブは態度でしめそうみんなで○○を叩こう

叩かれて素直に折れる凡人だ褒めたら起きあがる凡人だ

それはつまり強いひとつの意志として進む未来の平凡パンチ

短冊の願いがやたら面白い未来であれと書かれた短冊

面白がる元気を胸に死守しつつラガーマン走るその端っこを

走りつつ苦しまぎれに空を見れば目先と永遠とがふと混ざる

現在の思想も人を責めやすく無知と差別を混ぜるな危険

危険から身を守れない毎日だ銃ももたないだらしない顔

だらしなくしていても正義は勝つか だらしなくない悪意いい顔

空気薄い宇宙はきっと善悪も薄くてのっぺらぼうの神様

ながながと神を信じた種族ゆえ起きたくないし二度寝もしたい

寝苦しい夜がまた来るエアコンをかけたらかけたで寒い丑三つ

丑三つ時に漠然と覚め、夢に住む人たちは夢で面会できる

面会のアクリル板の穴のひとつに指入れて待つ、あ、汚いかも

汚さの少なくなった現代に残る汚れはおそらくこころ

ディディミウムフィルターで見るこころには黄色が遮断されて見やすい

緋目高(ヒメダカ)は赤というより黄色くて本人たちは気にもしてない

選挙など気にもしてない人といて政治を怒る人と比べる

鉛筆でユポ紙に多くその名前を書かれた人が政治家となる

助けたり助けられたりしたいのだ名前は名乗らなくていいのだ

のったりと宇宙を泳ぐサンショウウオ助けたいなら拒みはしない

のったりとエスカレータで歩くのをやめるもうすぐ日本が変わる

歩くのは右から左エンディングの音楽終わるまでひたすらに

タイムセールが終わると購買欲も終わるほんとは誰も欲しくないのだ

欲しいという気持ちがつまり人生だ、それって芥川の芋粥

芥川に憧れた太宰に憧れて日本文学の死のチキンレース

ニッポンの文学はいまどこにいて死にたがってるジャンルはどれだ

20190801
いい話、泣ける話というジャンルわれはいかなるジャンルのいのち

泣くも鳴くも「なく」日本語の中にいてNACK5は埼玉の風

軟骨のクッションのように埼玉は衝撃吸収能力ありそう

自動車の事故の衝撃実験の人形にまた生まれ変わった

人形に性器がなくて人形にジェンダーふりふり施されおり

ふりふりとふりかけかけて大人には一品分のおかずになりぬ

おかずなんかはちょっとでいいのだーと歌うひとりの飯だ、金は欲しいな

金のない生をたのしく生きているとんぼが立ち止まってまた行く

叔父さんのたんぼにとんぼ、数年後コインパーキングになるという

コインパーキングにひとつつむじ風、風も居場所がないときがある

居場所など木の幹でよい、ヒグラシとその木のような世界とわたし

ヒグラシもヒグラシのその鳴き声もあしたのようなきのうのような

アフリカでは差別主義者のガンジーだ、あしたはどこに英雄あらん

衰えてゆく英雄をながめおりちゃんと過去形にするのも知性

窓に当たる雨が垂れゆく衰えゆく世界を暴れまわれ颱風

世界に一つだけの花とか流しつつ戦争に勝つ国でありたい

国力に人が思いを致すとき戦争ドミノの角の取り合い

角部屋は梅の木が見え、若者は終日 性を戯れていた

人間は性器がつなぎゆくという事実にがにがしき瓜噛みて

ほんとうは苦瓜は甘くなるというその前に食べられるにがうり

甘いものを褒美にしたい心地してコンビニで饅頭を見ている

饅頭のうす皮が口の裏側にひっついており、われのみぞ知る

いちにちはとろりとすぎて、われのみが坂のごとしと思うにあらず

坂をゆく人々の列にわれもまた肩を落として加わる背中

背中ではさみしくないぞ食堂のわざわざとなりに来るおまえたち

おせっかいな友がいたっけ、あとあとにそのわざわざがしみじみとある

おせっかいに将来われもなるだろうと思っていたが難しかった

難しい時代だろうか、どの時代も明日のことは誰も知らない

魂が大きいものを求めるのを習ってないから知らないという

習わない歴史のように人間が今日もうらおもいに満ちて行く

歴史観そのものが変わりゆく時代に歴史を読めば不便の歴史

20190901
火星などおそらく不便、人類はまずコンビニをしばらく探す

コンビニの床はましろに反射して深夜勤務の顔たがい知る

やりすごす深夜勤務の一日の終わりの朝ぞ暗くして寝る

寝て起きて庶民のわれにテレビでは世界のニュース、うまくやってよ

まだニュースになってすらない暴力を思う、逃げれる運はあるかい?

裕福は運の良さだが幸福は運じゃない気がしてきたぞ、うん

裕福な街かどうかは女性の服で分かりそうだが分からないふり

服を褒めるのも難しいおっさんが陰口のように服を褒めおり

陰口を聞かれてしまいあきらめる本心じゃないが善人でもない

本心はあまり突き詰めないほうが自分を傷つけないこともある

むしろみんなばらばらにものを考えて時々傷つくだけで済んでる

ばらばらだ豚ばら青菜チャーハンをよく食べたオレたちもいつしか

チャーハンにオイスターソース香りいて個人的なる記憶よみがえる

社会学が発見される前までの個人的なる自殺なつかし

社会学は名前をつけてくれるだけ知は力です知は力です

世の中に読めない名前増えてゆき嘆く奴から世の中を去る

世の中の役に立たずにいるからにモブっぽいこと言えば楽しも

人生の達人という狂人は日々を楽しむつもりであろう

狂ってる人がひとりもいないので水位が上がりゆく箱の中

箱の中に天狗の面が一つあり一度開けたらうまく収まらぬ

今まででなくてこれからこそ大事電柱の上で思う天狗は

電柱を人は次々並べたらとりあえず鳥は止まってみよう

空を飛ぶ、最初は逃げるためだった、その頃の記憶残して鳥は

記憶の家に、記憶の日曜の朝の、目玉焼き食べる記憶の親子

目玉焼きの端カリカリとプラスティックみたいなところを転がる醤油

悪役のプラスティックを追い出して紙のストローが唇に付く

ストローを抜いてごぶりと杯をあおぐ毒なら毒で愛なら愛で

毒のような苺大福買ってきた一番合うのは紅茶だろうか

紅茶のむ部屋のカーテンを揺らす風、何かの挿絵のようじゃない? これ

いつのまに挿絵が世界観となる小説の類似してる異世界

20191001
異世界と思えばここも変わってる世界だ魔法も魔王もいない

ねじくれたわが心根を真っ直ぐにする魔法習得の冒険

同じ道を毎日歩く会社員の冒険、普段行かぬ店で食う

毎日がだんだん小さくなってゆく、怒りっぽくはならないように

休日は液体みたいにいるよろし、固体の怒りのアイス舐めなめ

箱買いのアイスはちょうど食べたことを忘れるサイズ、急にラスいち

ラスいちで那須与一がひょうと射(う)つあの平家側も盛り上がる感じ

駅前の弾き語りする兄ちゃんかつて平家物語うたう琵琶法師だった

賑やかな駅前は淡い恋に似て恋終わるあたりに住宅地

イングレスで一度歩いた住宅地をなぜか覚えているゆるい坂

イングレスの網ガチガチに張られいてあきらめて別の冒険にゆく

冒険はスマホの中で人生はスマホの外で楽しむとする

スマホから魔人がぬうと飛び出してアキネイターじゃねえかお前は!

雨嵐のなか飛び出して行ったので命の玉を転げ落とした

公園で砂場のアリを溺れさす無邪気な神に命乞いする

公園に入らずチャリで佇ったままスマホをいじる今の風景

その隅に乗れなくなったチャリたちが廃墟の予感のように重なる

人間は廃墟がこわい、思い出がくさったままにあるのがこわい

怖い話を無性に観たくなるゆうべ、お笑い芸人が役割を担う

笑う差別、差別を笑う余裕なき氷は透きとおってて冷たい

氷菓子暖房の間で食うことの娯楽のために冬を待ちます

勝ちたくて戦う男を観ることは娯楽、この世は観るなら娯楽

外つ国の雨しげければ堤防の決壊を見にゆく老い男

堤防に冷ための風吹いてゆくこの世ではないところからのよう

この世とは数の定理のある世界あの世にはどんな数学あらん

数学をいくら学べば身にかかる損を笑っていられるだろう

損得に多くは生きるものだから損得抜きのことを祈ろう

祈ったら祈った人が変わるのかよ、でも祈りってそういうものか

一時間ごとの天気の変わりゆく雲をみている、自分のように

天気さえカリスマは影響させて人間原理の虹などちょろい

ちょろい奴がいなくなったら懐かしい油断も隙もない街となる

20191101
ヤクルトをピルクルに代え変わりなし油断しているわけではないが

シンボルが燃えてしまって生活は変わらないけどおかしな気持ち

雨が降る夕方屋上遊園地のさみしさできみと会いたい気持ち

秋ごろは雨が冷たく白くなる心を隠さなければならぬ

小動物が食料を隠す武蔵野の乾いたものを踏んでゆく道

武蔵野の高い木立の街道をふたたび見たら懐かしい日々

街道に並ぶチェーンの食べ物屋、わりとどこでも同じものを食う

食べ物を健康的なものにして長生きでなく病まずにいたい

寝て起きて食べて出す動物としてまず動物としてよい動物に

あたたかき液を回して動物は北斎の波のような生であるなり

ニッポンのアートは可愛さへ至る北斎もその父の一人だ


2017年05月の自選。

自選。
BitchesBrewのような屁が出て人間はそんなに俗になっても平気

国際人は無国籍とは異なると学校新聞に書きし若さぞ

この人もミモザの花をうたうときレイヤがひとつうわずる人だ

売れ残りの金箔入りの酒を舐めおめでたかった日々のきらきら

生きている意味って何だ、長い猫は今日も一日ゆっくり長い

自分にはもっと素敵な嘘をつけけっこう騙されやすいんだから

たんぽぽは根っこがとても深いので踏んでも踏んでも死なないのです

死に場所でオレの形は決まるから桜、いや海、いや君の膝

その気持ち百年経って気づいたら涙がつたり、誰も無き夜に

最新鋭だった天文機器で見る宇宙がとても、最新だった

ただ単なる善人は役にたたざると本間俊平信徒を語りき

強情に負けてよかった、山奥のダムの水面(みなも)に遅めの桜

歴史上の歌人もボットでよみがえりみな横書きを強制されつ

この犬が五月の昼のぬるま水で命をつなぐ愛の記憶と

この星の腐る匂いがわからない? そうかこの星生まれだもんね

こんなにも尊い人間存在が新宿ホームにうじゃうじゃといる

襲いたい襲われたいと気づかずに善意すぎない善意を話す

正しさの為に悪まで身を落とし君はもう考えたりしない

生き物はずっと脆弱、脆弱がぜいぜい言ってお前を守る

大木が宇宙にいっぽん叫びたいほどの孤独だこれがいのちか

浅はかな修辞に飽きて朝飯の納豆がすこしざりりとうまい

パブリックを一日抜け出す名作をパブリックなき俺らが真似す

エイプリルフールの日にも苦し紛れの醜い嘘を言ってた君よ

嘘泣きのゔぉえーの声が思うより深かったので悲しくなりぬ

生きてれば幾分眠いということでかの聖哲もあくびする夜

あたたかいほのぼのねばねばした気持ちでスニッカーズのような電車で

助かったサギは田植えの機械から離れて蛙の浮かぶのを待つ

ピンペルル、ガウケルルには才能は関係なくて飼い主が好き

誰からも好かれたいからどうとでもとれる短歌ぞ、お互い無傷

走る女の胸を見るのはセックスをしたからだろう死ぬまでつづく

あやまちではあるのだけれど侮辱にもニコニコしててきみというやつ

右も見ず左も見ずに生きてればそれもけっこう羨ましいよ

B面にオートリバースする時の途切れも覚えてしまった脳よ

ほんとうだ死んだら足が要らないねえだけどなかなか進めないねえ

かなぶんの死骸を避けて境内でシャツを絞って、ふいのくちづけ

教えられた事が出来ない後輩が透明な笑顔している午前

水族館の魚のようにタイムラインのぼくは君には触れられず寄る

「愛情するより友情したい」という歌の意味を子供に訊いてきた母

#俳句
有終の美とはいやらし盛り藤

チューリップ自然のなんと作り物

春の月落下はとうにあきらめた

鈴蘭が渇く政局みぎひだり

藤終わり主(あるじ)ばかりの見ゆる棚

春月夜あしたはだしを見せましょう

どくだみにそれは言わないあっぷっぷ

春の窓に包丁かざす、しかも比喩

黒豆茶春の速度で二人きり

酩酊のごとき死、初夏の缶ビール

キスの日ぞジントニックは三杯目

2019年10月22日火曜日

2017年05月の107首と、その他もろもろ。

クオリティ・オブ・デスのこと考えてこの席を気をつかいて離る

BitchesBrewのような屁が出て人間はそんなに俗になっても平気

国際人は無国籍とは異なると学校新聞に書きし若さぞ

この人もミモザの花をうたうときレイヤがひとつうわずる人だ

秩父ってちちちちじゃんと思おえど鳥取の話みたいでやめる

元気そうでよかったなんてみなで言う皮肉はなくてわりと素直に

売れ残りの金箔入りの酒を舐めおめでたかった日々のきらきら

生きている意味って何だ、長い猫は今日も一日ゆっくり長い

和であれば貴(とうと)しと為せ、思想とはルール少なきほど強くして

自分にはもっと素敵な嘘をつけけっこう騙されやすいんだから

たんぽぽは根っこがとても深いので踏んでも踏んでも死なないのです

高速の渋滞にいる、映画なら危機から逃げて間に合わぬモブ

死に場所でオレの形は決まるから桜、いや海、いや君の膝

その気持ち百年経って気づいたら涙がつたり、誰も無き夜に

四本の丸太のような母象のどんな形にでも母はなる

それぞれの心に林立してるから何度も振り返らざる塔(あららぎ)

歌会詠草
食べ放題で別れ話になるなんて負け戦じゃん元が取れても

最新鋭だった天文機器で見る宇宙がとても、最新だった

次も負けてきょうぼくは生まれ変わりたいマトリョーシカの見下ろす部屋で

食べものの好き嫌い語るとき人は存在論的嫌な顔する

夕方にアイガタメール会いがたく御託を述べるノベルの如き

のり弁と第三のビール買い帰る道すがら五月つつじ茂(も)く開(さ)く

二時の男二時になりせば独り身の理由を述べてお開きにする

そのブースの売り子ニコニコ可愛くて帰ったらこんな毒売りやがる

そう鈴木蘭々のように君は言うくろせか、らんらんにもう決めたと

切り詰めた数文字も口語短歌ならすぐ使っちゃう現代短歌

ただ単なる善人は役にたたざると本間俊平信徒を語りき

強情に負けてよかった、山奥のダムの水面(みなも)に遅めの桜

同じことが繰り返されて繰り返しの終わるころ俺は生命だった

異文化の尊重を問うそう言えば左で手刀を切る朝青龍

マイノリティは世を怨むべしそしていつか向こうになってこちらを潰せ

縦書きの短歌を書けば気取ってると言われたリアルな歌会の帰り

リアル歌会は「対人歌会」の意味に代わりAI「定家」に歌を教わる

歴史上の歌人もボットでよみがえりみな横書きを強制されつ

ポンデリングわづかに勝てりおつさんが食べてもはつかかはいい感じ

もうすぐだオレが世界に現れて取り替えられてゴミ箱だでは!

あきらかに短歌の呪いに苦しんでいるならやめたら褒めるよ僕は

この犬が五月の昼のぬるま水で命をつなぐ愛の記憶と

ぬるま湯でこのまま溶けてしまいたくてでもぬるま湯にぬるく拒まる

公園で鳩に混じってパン屑を狙うスズメよ欲望は五分

粗製濫造されてきたかの思想あるポピュリズムとう言葉の裏に

ポエジーな気分のときにごーしちご、きみが欲しくてごーしちごーしち

はやく凡庸になりたいと叫ぶ妖怪の、凡庸の壁はボヨヨンとして

めんどくさそうな言い方だけなんだ私が君を許せないのは

呑舟の魚を呼ぶべく優遇せよ、それから厳罰化も考えて

この星の腐る匂いがわからない? そうかこの星生まれだもんね

こんなにも尊い人間存在が新宿ホームにうじゃうじゃといる

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処理手順が異なるだけで変化する世界はきっと僕らのために

生きる意味が数名ほどに絞られてわりと普通と思う丑満

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正しさの為に悪まで身を落とし君はもう考えたりしない

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根がリリカルでないからおれはうたうのだリリカルなやつがうたえばそりゃあ

生き物はずっと脆弱、脆弱がぜいぜい言ってお前を守る

大木が宇宙にいっぽん叫びたいほどの孤独だこれがいのちか

現在に飽き飽きと初夏、もう少し賢くなれば不満も減らむ

めづらしい存在として生き延びよ韻律もちて意思疎通する

浅はかな修辞に飽きて朝飯の納豆がすごしざりりとうまい

神様もダーウィニズムを受け入れて人間の知恵に教えられいつ

パブリックを一日抜け出す名作をパブリックなき俺らが真似す

いきものがかりを二人がかりで歌はれて二人ともうまく神がかりをり

(こっそりと見知らぬ女の尻を触る)男はその場で殺せる法を

手塚治虫の漫画のように地震(なゐ)ふるれお前を叫ぶこの期に及び

エイプリルフールの日にも苦し紛れの醜い嘘を言ってた君よ

嘘泣きのゔぉえーの声が思うより深かったので悲しくなりぬ

#ランサム短歌
泣きたいのはおれの方だよWannaCry彼女が今夜飛行機に乗る

善意さえ人をたやすく追い込んで引っこ抜かれた田螺が乾く

触れた手を引っ込めるのもそのままにするのも意味が、ジェンダーめんど

生きてれば幾分眠いということでかの聖哲もあくびする夜

ヲカム読テイ書ラカラチド
   バレス択選ニ的想思
      レカワキシ悲

あたたかいほのぼのねばねばした気持ちでスニッカーズのような電車で

許されて金曜はありご褒美のごときドクぺを飲む君ののど

助かったサギは田植えの機械から離れて蛙の浮かぶのを待つ

ピンペルル、ガウケルルには才能は関係なくて飼い主が好き

生まれきたからには何を残そうか君の笑顔を見たかった顔を

たとうればパトリオティズム、共存が出来そうにしてやっぱりぼくは

オープニングで主人公われは水中を沈んで深さを暗示したくも

誰からも好かれたいからどうとでもとれる短歌ぞ、お互い無傷

スマホにはあぶらが付いて我々は汚れを憎む自責するまで

惚れるのは作品までだ、人間に惚れたら水のしたたる批評

雨の予報でないから窓を開けて寝る君が来るならそれでもいいし

最後にはモノクロームの道をゆくモノローグさえなきエピローグ

走る女の胸を見るのはセックスをしたからだろう死ぬまでつづく

苦の衆生、古き書物にかく呼ばれ女はいまは苦しまざるか

あやまちではあるのだけれど侮辱にもニコニコしててきみというやつ

姫ハブに注意とガイド、笑うおっさんの沖縄バスのツアーにひとり

くだらない〇〇〇とか〇〇はツイッターでやれ、(だからいいのだ)

俺だけが楽しみだった毎月の組み立て  雑誌途中で終わる

右も見ず左も見ずに生きてればそれもけっこう羨ましいよ

ショパンの綴りをChopinを受け入れる時に偏見の幅ひとつひろがる

B面にオートリバースする時の途切れも覚えてしまった脳よ

ほんとうだ死んだら足が要らないねえだけどなかなか進めないねえ

かなぶんの死骸を避けて境内でシャツを絞って、ふいのくちづけ

矛盾とはいわば忍耐、複数の錠剤飲み込むように祈りも

笠置シヅ子の東京ブギウギ明るくて不器用はいつも明るき武器ぞ

教えられた事が出来ない後輩が透明な笑顔している午前

和製英語より酷いのに慣れているアベノミクス、シロガネーゼ、タカラジェンヌ

人生の積分値きみと見せ合ってあっ僕たちは離れなければ

音楽がやがて思い出になることもさびし、時間が音楽である

水族館の魚のようにタイムラインのぼくは君には触れられず寄る

自画像を描く自画像を描く自画像描く像画自画く自く画像

「愛情するより友情したい」という歌の意味を子供に訊いてきた母

また別れがくるのでせうね、きみはもう正しい歌だけうたつてなさい

電波天文学者の彼は自己紹介で電波を外す、あやしいからだ

希望なき人たちが起こす革命の成功率も出るがっかりさ


#俳句
アチョーアチョー憲法記念日にぼくら

砕氷斧(さいひょうふ)のごとく犬歯であずきバー

あずきバー犯人はいまだ逃走中

有終の美とはいやらし盛り藤

春疲労春の枕もやる気なし

ツイッター春ばかりだがお前冬

たんぽぽの綿毛よいつまで付いてくる

オフィーリアのひたいに綿毛ともりたり

チューリップ自然のなんと作り物

春ゾンビ当社比ながらやや元気

春の月落下はとうにあきらめた

花水木チャンバラ童子の背(せな)に降る

腥風(せいふう)のぬっくりと都市のこの季節

鈴蘭が渇く政局みぎひだり

春満月(みつき)やらかす人をほの照らす

藤終わり主(あるじ)ばかりの見ゆる棚

春月夜あしたはだしを見せましょう

どくだみにそれは言わないあっぷっぷ

春の窓に包丁かざす、しかも比喩

スプーンで竹輪ざっくり春の幕

土星にも局地的には高い春

黒豆茶春の速度で二人きり

北海道のさくらのさいごのさいご、これ

春ミミズ地上に興味どう持てと

酩酊のごとき死、初夏の缶ビール

キスの日ぞジントニックは三杯目


#川柳
ドーピングきみが夫婦を超えてゆく

新宿に住めば世界がラビリンス

おにぎりの握られざれば孤児に似て


#パロディ短歌
短歌ではない短歌ではない短歌本歌取りではない本歌取り


#パロディ偶然短歌
学校のコンセントなどの焦げ跡はピンセットによるいたずらなどの

消火器は複数で使用することで鎮圧効果を増大させる


#結句を「ふいのくちづけ」にする
ひんがしの野にかぎろいのたつみえてかえりみすればふいのくちづけ


#不自由律短歌「8153」
別れが近づく日明るいな君は

2019年9月8日日曜日

「『降る雪』抄』10首。2009年

「降る雪」抄     2009.1.4


2009年に降る雪に我も降られつつ額(ひたい)の熱は水を垂らすも

故郷(ふるさと)に降る雪これが染みとおり流れる頃に男はおらず

日本海に降る雪はまさに次々と消えてゆく、かく夢は厳しき

杉に降る雪の斜めに積もりゆく春の噴射の養分として

水田に降る雪しんと美しかり、菱形群の向こうにお前

子と犬に降る雪、犬は驚いて子は喜んで我は寂しくて

女に降る雪の明かりのほの白く瞳(ひとみ)と言葉が違う顔なり

雪に降る雪の真白は閉ざされてそのような君の本音ではある

町に降る雪? ああ、蕪村の楼台図その一軒の資格は遠し

空に降る雪は私を持ち上げて宇宙すなわち此処へと運ぶ

2019年6月29日土曜日

2017年04月の自選。


自選。
またひとつ場所奪われて生き物は死ぬか逃げるか隠れるかする

現地人も神を信じるのだろうか蝋燭の火に揺れるラス・カサス

文字なんか残すものかとアンデスの文明は謎がニヤリとひかる

どの道も棲み分け論にいたる朝、公園の鳩がおこぼれを待つ

さかづきに桜と雪が落ちてきて、あれからやはり余生であった

手を汚したくないだけの反戦と好戦の二人気まずくなりぬ

茂吉翁の丸い背中の半纏(はんてん)に問う短歌また国家に資すや

排泄と喜怒哀楽がある限り人間平和の希望は捨てぬ

明るいが感情の起伏大きくてアン・シャーリーがこだわる綴(つづ)り

23時も新宿駅はうじゃうじゃでふたつめのじゃのあたりにわたし

内心の自由それから外心の不自由はとても笑顔がやさし

職場では「はい喜んで」「喜んで!」仕事終わったもう喜ばぬ

スワンボート人の少ないそれゆえに桜の少ない方へ切る舵

思い出にご笑納下さいってか上着を脱げばひとつ花びら

野良猫のような心を抱(いだ)こうとする野良猫のように逃げらる

桜より華やいで君ら若者が外側にあるもの愛でやすき

満員電車をエンジョイしてる白人の「ゴメンナサーイ」がほんといい顔

等身よりすこし大きい化け物と戦うときの人は舞うなり

天国の暮らしもここと変わらんよファミマもあるし金持ちもいる

AIに君のデータを流し込み人権が付与される日を待つ

テロリストもその被害者も運ばれてテロリストを先に助けてよいか

終わりまで楽しむことが知性だと生を叱られ泣いている夢

演歌だと君は心地もよさそうに「あなたについて行くわ」と唄う

強烈な破壊のあとに、ゆっくりとあなたを見つめる時間が出来た

争闘性を引けと鑑三記せるも流されざれば日蓮成るや

ほんとうにこの詰め将棋の詰まるのかわからぬままにそれではあばよ

人間がもっとけものになるまでを象は待ちおり鼻長くして

クレヨンに貼り付いた紙の内側でコクっと折れるような失恋

わたくしの知らない世界を調べよう、知らない単語で検索するだけ

産屋での座位分娩でひりだされおんならに見下ろされて命は

舌鋒の甘い男でいいじゃないか意見を求められるなき世に

夜のライトに我が目がぎらり、いつまでも平和にならぬ世界睨(ね)めつけ

人生が眠いと君が言っているつらいとき僕もそう言い換えた

君がいるのを待っていたような夕方のやっぱりカレーの匂いする路地
#中本速生誕祭

青空が爽やかだから寝転がりたんぽぽ指ではじく失踪

食べ物に霊位を与え食べる世にあらぬ、すなわちすべて食べ物

ああどうも八重桜さん昨年は醜い修羅場を見せちゃいました

原水協、核禁会議、原水禁、10年で分裂した願い

感動的な紋切り型でぼくたちはけっこう寒い海をみている

いい女が通りゆくまで道路工事のおっさんら目で見送る時間

馬の目のうるうるうると透明の涙の膜ぞ今から走る

社会学がかたっぱしから名付けゆく現象に名前ついてないのか?

石なげて人を追いやる思い出をこの村は忘れ春の夜昏し

狭いせまい空間で子と暮らしてるきみを連れ出す花一匁

大きくも小さくもなるが男とはやっぱりどこか丸大ハムだ

一行のよくわからないテキストをいつも書いてる人だ、あれなに?

僕の中に永遠をひとつ飼っていて僕が逝くとき笑ってみてる

異国語でわが感情を抱くことの月があり犬がいてわれいずこ

強い風をつよい気持ちで進みゆく目はモザイクを見るときにして

生きる気力のないのに生きるロジックはよ、国が生かしておくロジックはよ

なんとでも短歌にするよ悲しみも裏返したりやや逸らしたり

キジバトが窓の外では鳴いている彼らには人間をも自然

#自由律
花の盛りをほったらかして仕事

#無季を強引に季語化する
味噌汁が落ち着いてゆき春宇宙

#尻子玉俳句
第二ボタンください、それと尻子玉

おじいちゃんと二度目の別れ尻子玉

火にかけると一応あばれる尻子玉

#言うべきことはほかにあるのに
僕の方があなたのことを好きだった言うべきことはほかにあるのに

#今日もすてきな一日でした
ゴミ、たから、ゴミ、ゴミ、たから、たから、たから、今日もすてきな一日でした

生贄の美女に今年も選ばれず今日もすてきな一日でした