「因数分解」
苺とチョコを買ってきたけど因数分解するからスポンジ生地ばかり俺
「忍」
「忍法! 後ろ向き」それなら勝てる「忍法、内向き」は強かった
「外」
福はうち鬼は外そして外は雨、雨は冷たく芯まで冷えて
「夕日」
今日だけのぼくに夕日よ人間の痛みは明日はどんな赤色
「繊細」
表現の繊細を身につけました「うんち」じゃなくて「うんこ」だったと
「糊」
糊口を凌ぎながらも歌を風流を(現代短歌は風流ならず)
「鮪」
陸地にはどんな世界があるだろう餌が勝手に回りくるかも
「並」
なみなみと涙ながして並木道ぼくらは実に月並みだなァ
「たまに」
立ち入り禁止区域でなかった頃の海を寒く見てたの思い出す、たまに
「自由詠」
帰りきて外に一日吊るしたるものを吊るしたまま入れてやる
「三人称」
目と声にこぼれてしまう私と彼女の正体合わざることが
「医師」
窓外の鈍色の空を眺めいる医師は眠たいだけかも知れず
「キムチ」
発音がキンチのままの在日の娘がパッチム(終声)をわれに教わる
「好きな人」
コンビニのスイーツ4個、O・ヘンリーっぽいねと笑い2個ずつ食べる
「迎」
来迎は左から来てザビエルはどっちの方を見上げてたっけ?
「黒目」
事務的な会話でこのまま終わるんだ、きみも真顔で、とても黒目で
「頑」
おれひとり小さなことにこだわって頑なな片栗粉のダマだ
「率」
十日連続カレーが続く確率の悟りは開いたけどまた閉じた
「増」
選択肢が増加傾向にあるきみは生意気なパフェを生意気に食う
「沢庵」
月面の畑でとれた大根の沢庵漬けを母の土産に
「巨」
この巨人について行くのか殺すのか群盲は悩む、悩む群盲
「超」
寒い時にアイスもおいしいんだけれどスーパーカップはやりすぎだった
「不安」
アスファルトの下の冷たい土の層が地球のことをやや不安です
「明」
いろいろな場所で何かと戦っていた過去がつぎつぎ明るみに出る
「引」
現金なわたしたちだよ白い身が湯引きされたらもうおいしそう
「バス停」
つぎつぎとバスならぬものがやってくるバス停、待つ側ではつまらない
「台」
台所に少しテレビを傾けるおおかた聞いているだけですが
「にやり」
言いたいことをみな言わずともお互いににやり合うのが友情だった
2018年4月8日日曜日
2018年4月7日土曜日
2016年02月の自選と雑感。
四月、に、何かをはじめたくなるのは、春が持っている力なのだろうか。それとも、年度が新しいという、数字の力なのだろうか。
これが正月だったりすると、あんな寒い日に、気持ちがあらたまるわけないから、あれは数字の力だ。
そのように考えると、四月が、4なのに新しい気持ちになるのは、純然たる春の力かもしれない。
まあ、何もはじめてないんだけどね。あ、ちょっとゲーム買ったな。
自選。
底流がさびしさなのだと気づいたらもう君の詩はぜんぶさびしき
これが正月だったりすると、あんな寒い日に、気持ちがあらたまるわけないから、あれは数字の力だ。
そのように考えると、四月が、4なのに新しい気持ちになるのは、純然たる春の力かもしれない。
まあ、何もはじめてないんだけどね。あ、ちょっとゲーム買ったな。
自選。
底流がさびしさなのだと気づいたらもう君の詩はぜんぶさびしき
湯の上を湯気がすべってゆくを見る6階あたりの露天にわれは
憎まれて去るのもよけれ、目の前で指まわす前に逃げるとんぼよ
失恋のつらいところぞ階段のどの足音もお前が来たる
病棟の白さにも慣れそうすると白というのもカラフルである
ワイン飲みパスタを食えばつくづくとイタリア人に生まれて、ないか
夕闇のダンプの下に猫がいて警戒を解くことなかりけり
気象庁があとで梅雨入り宣言をするようにシンギュラリティ過ぎぬ
先祖代々溺死の業を背負いつつつるっと明るく泳ぐイルカは
このままの孤独でいいか、ケトルには魚眼の部屋に男がひとり
お祈りのあとのコーラがほんとうに美味しかったと懐かしむきみ
ぼくを忘れて体も朽ちて霊だけになって今でも待ちたる猫よ
バッハばかり聴いていた日々破れたるフェンスの向こうに18世紀
悲しみは食卓にさめたたまご焼きを箸でそぼっと割りたるところ
貴様のような差別主義者の検閲屋は<censored>して<censored>しろ
ムーミンに侵食された雑貨屋のまとめて買わねばひとつも買わず
2018年4月1日日曜日
2016年02月の59首。と、うたの人の1首。パロディもろもろ。
詩心と狂気の違い若き日は確かに見抜けていたはずだった
底流がさびしさなのだと気づいたらもう君の詩はぜんぶさびしき
愛情は思わずにじみでるもんて、トマトジュースを飲むおやじギャグ
供養とは指を燃やすということの字義どおりなる絵に浸りいつ
すみません本日ハンバーグを作る手ごね機械が壊れてまして
湯の上を湯気がすべってゆくを見る6階あたりの露天にわれは
憎まれて去るのもよけれ、目の前で指まわす前に逃げるとんぼよ
人間が酔うためになんと手軽なる飲み物として酒はあるかも
失恋のつらいところぞ階段のどの足音もお前が来たる
真剣に遊ぶ息子を見下ろして父は祈りの、木の、燃えるほど
柱にもたれる斜めの女が好きという男の話を楽しく聴けり
病棟の白さにも慣れそうすると白というのもカラフルである
スーパーでジョンデンバーがかかるから地平に沈む陽(ひ)がふと見たき
ワイン飲みパスタを食えばつくづくとイタリア人に生まれて、ないか
夕闇のダンプの下に猫がいて警戒を解くことなかりけり
気象庁があとで梅雨入り宣言をするようにシンギュラリティ過ぎぬ
先祖代々溺死の業を背負いつつつるっと明るく泳ぐイルカは
山はがが海はとうとういにしへのあるいは未来の国土をゆけり
地に光なき頃の夜カルデア人もおそれたるかも星という火を
帰り際に冗談っぽく地獄には堕ちんなよって言うのがやっと
賞味期限が切れたからチョコラBBを毎日食べている水なしで
くちばしも含めてきみが好きだよとくちばしを撫づ、感覚なくも
終わりとも始まりだとも言えそうなこれからのことをふたり見ており
このままの孤独でいいか、ケトルには魚眼の部屋に男がひとり
いいことのうしろに悪い事がいて気づいて振り返ってもうしろ
ロボットに引き継ぎをはやく済ませたきDNAが今日もがんばる
家でひとりペットが思うわが生の過半はあるいはほとんどを待つ
一日を終わらせられぬ若者がインソムニアと言う残念な
お祈りのあとのコーラがほんとうに美味しかったと懐かしむきみ
こころなしか下弦はいつも通り過ぎもう細い月ばかりとわれは
二階窓が開(あ)いてて部屋の天井がみえる君が寝るときにみる
ぼくを忘れて体も朽ちて霊だけになって今でも待ちたる猫よ
この店の裏にびっしり、人生は前向きに強く生きねばならぬ
逃げる夢に息あらく覚めもっと広い人のいる方へ次は行かねば
ひっそりと短歌をだけを考えてそのクラスタに暮らしてますた
笑顔って筋肉なのか、筋トレで引き締めるようにさいわい鍛(きた)う
どこか遠くでバッハのパルティータが流れ廊下の奥を曲がりゆきたし
新聞の時代小説も閨事(ねやごと)かいくさが描かれるまで眠し
ツイッターのなくなる未来はじめからなかったようなこの空間(ストレージ)
語りえぬ知見をもちて人に会えば語りえぬのにわかる人いて
文学もぼくをやさしく置いて行く海に背を向け海へと流る
バッハばかり聴いていた日々破れたるフェンスの向こうに18世紀
どのように生きる命に育ててもよそ見する子のふと他人めく
大き字の葉書の人よ自分より長生きする字かもしれぬゆえ
用事なき帰郷なるゆえちちははの幼少の地を歩いていたり
悲しみは食卓にさめたたまご焼きを箸でそぼっと割りたるところ
野良猫にエサやる人が現れて猫が鳴きだす隣家が怒る
死にゆくをながめておれば死後という継続をきっと信じたくなる
動物に罪はないのに人だけが朝からこんな暗い顔して
ひらたくてこげめがついているようなつめたいたまご焼きのおもいで
貴様のような差別主義者の検閲屋は<censored>して<censored>しろ
きみのずっとなやみくらやみつかまえて照らせばちょっと違うらしいし
白菜の花が黄色く咲き誇る畑の人のいなくなりしか
ムーミンに侵食された雑貨屋のまとめて買わねばひとつも買わず
学問に逃げゆくきみの長い影踏み押さえるがあぁ伸びてゆく
年頭にきみについては壽保千春を念じてありぬ、から大丈夫
愛情は時間でおくれ、手の中で撫でられてまだ気が済まぬなる
白瑠璃のうつわはにぶく発光すおどろく視線たくわえた果てに
大口でがっつくときになんとなくスローモーションの演出をする
#うたの人「ツッコミ」
えんえんとボケとツッコミ浮かびゆくフキダシの中に告白もあり
#パロディ自由律
分身しても一人
分け入っても分け入っても青い海
うしろすがたでググられゆくか
いれものがないゴム手でマジうける
#パロディ俳句
三月の水戸納豆のぶぼぼぼぼ
万緑の中や俺の歯入れ替わる
#パロディ短歌
ふるさとの訛り変わらぬ友といてこのモカコーヒーたんげ甘ぐね
底流がさびしさなのだと気づいたらもう君の詩はぜんぶさびしき
愛情は思わずにじみでるもんて、トマトジュースを飲むおやじギャグ
供養とは指を燃やすということの字義どおりなる絵に浸りいつ
すみません本日ハンバーグを作る手ごね機械が壊れてまして
湯の上を湯気がすべってゆくを見る6階あたりの露天にわれは
憎まれて去るのもよけれ、目の前で指まわす前に逃げるとんぼよ
人間が酔うためになんと手軽なる飲み物として酒はあるかも
失恋のつらいところぞ階段のどの足音もお前が来たる
真剣に遊ぶ息子を見下ろして父は祈りの、木の、燃えるほど
柱にもたれる斜めの女が好きという男の話を楽しく聴けり
病棟の白さにも慣れそうすると白というのもカラフルである
スーパーでジョンデンバーがかかるから地平に沈む陽(ひ)がふと見たき
ワイン飲みパスタを食えばつくづくとイタリア人に生まれて、ないか
夕闇のダンプの下に猫がいて警戒を解くことなかりけり
気象庁があとで梅雨入り宣言をするようにシンギュラリティ過ぎぬ
先祖代々溺死の業を背負いつつつるっと明るく泳ぐイルカは
山はがが海はとうとういにしへのあるいは未来の国土をゆけり
地に光なき頃の夜カルデア人もおそれたるかも星という火を
帰り際に冗談っぽく地獄には堕ちんなよって言うのがやっと
賞味期限が切れたからチョコラBBを毎日食べている水なしで
くちばしも含めてきみが好きだよとくちばしを撫づ、感覚なくも
終わりとも始まりだとも言えそうなこれからのことをふたり見ており
このままの孤独でいいか、ケトルには魚眼の部屋に男がひとり
いいことのうしろに悪い事がいて気づいて振り返ってもうしろ
ロボットに引き継ぎをはやく済ませたきDNAが今日もがんばる
家でひとりペットが思うわが生の過半はあるいはほとんどを待つ
一日を終わらせられぬ若者がインソムニアと言う残念な
お祈りのあとのコーラがほんとうに美味しかったと懐かしむきみ
こころなしか下弦はいつも通り過ぎもう細い月ばかりとわれは
二階窓が開(あ)いてて部屋の天井がみえる君が寝るときにみる
ぼくを忘れて体も朽ちて霊だけになって今でも待ちたる猫よ
この店の裏にびっしり、人生は前向きに強く生きねばならぬ
逃げる夢に息あらく覚めもっと広い人のいる方へ次は行かねば
ひっそりと短歌をだけを考えてそのクラスタに暮らしてますた
笑顔って筋肉なのか、筋トレで引き締めるようにさいわい鍛(きた)う
どこか遠くでバッハのパルティータが流れ廊下の奥を曲がりゆきたし
新聞の時代小説も閨事(ねやごと)かいくさが描かれるまで眠し
ツイッターのなくなる未来はじめからなかったようなこの空間(ストレージ)
語りえぬ知見をもちて人に会えば語りえぬのにわかる人いて
文学もぼくをやさしく置いて行く海に背を向け海へと流る
バッハばかり聴いていた日々破れたるフェンスの向こうに18世紀
どのように生きる命に育ててもよそ見する子のふと他人めく
大き字の葉書の人よ自分より長生きする字かもしれぬゆえ
用事なき帰郷なるゆえちちははの幼少の地を歩いていたり
悲しみは食卓にさめたたまご焼きを箸でそぼっと割りたるところ
野良猫にエサやる人が現れて猫が鳴きだす隣家が怒る
死にゆくをながめておれば死後という継続をきっと信じたくなる
動物に罪はないのに人だけが朝からこんな暗い顔して
ひらたくてこげめがついているようなつめたいたまご焼きのおもいで
貴様のような差別主義者の検閲屋は<censored>して<censored>しろ
きみのずっとなやみくらやみつかまえて照らせばちょっと違うらしいし
白菜の花が黄色く咲き誇る畑の人のいなくなりしか
ムーミンに侵食された雑貨屋のまとめて買わねばひとつも買わず
学問に逃げゆくきみの長い影踏み押さえるがあぁ伸びてゆく
年頭にきみについては壽保千春を念じてありぬ、から大丈夫
愛情は時間でおくれ、手の中で撫でられてまだ気が済まぬなる
白瑠璃のうつわはにぶく発光すおどろく視線たくわえた果てに
大口でがっつくときになんとなくスローモーションの演出をする
#うたの人「ツッコミ」
えんえんとボケとツッコミ浮かびゆくフキダシの中に告白もあり
#パロディ自由律
分身しても一人
分け入っても分け入っても青い海
うしろすがたでググられゆくか
いれものがないゴム手でマジうける
#パロディ俳句
三月の水戸納豆のぶぼぼぼぼ
万緑の中や俺の歯入れ替わる
#パロディ短歌
ふるさとの訛り変わらぬ友といてこのモカコーヒーたんげ甘ぐね
2018年3月31日土曜日
2018年1月うたの日自選と雑感。
ブログの更新をさぼっていましたねぇ。明日から四月なので、少し進めておきましょう。
舞踏とは、命がけで突っ立った死体である、と言ったのは、土方巽であるが、これはなかなかテクニカルな修辞の表現で、何を言っているかふつうわからない。何を言っているかわからないが、ある必死な、いのちの有りようは伝わる。そして、死体なのに命がけ、生きている人間がやるのに死体、という矛盾に満ちたなにものかこそ、舞踏である、と、言外に定義している言葉である。
ひるがえって、短歌とは、何であろうか。……いや、こういうのは、もうちょっと後の時代にやるのが面白いだろうね。
耳掃除しながら思う短歌とは、奥へ進めば痛い目をみる 沙流堂
自選。
「猛」
文字という猛毒のためすずりにて水をすりおり、さらに濃き濃く
「貴」
されば老舗の秘伝のタレの寸胴の汚れのごとし貴種守るとは
「蟹」
岩陰にじっとその身をひそめおり平和を待つことばかりでもなく
「側」
妖怪を引き連れてゆく旅なりきすべからく内側の物語
「飾」
心次第でとんとんになるこの時空に粉飾がないかじっと見ている
「粋」
目覚めれば朝か夕べか分からない汝(な)はしののめの純粋読者
舞踏とは、命がけで突っ立った死体である、と言ったのは、土方巽であるが、これはなかなかテクニカルな修辞の表現で、何を言っているかふつうわからない。何を言っているかわからないが、ある必死な、いのちの有りようは伝わる。そして、死体なのに命がけ、生きている人間がやるのに死体、という矛盾に満ちたなにものかこそ、舞踏である、と、言外に定義している言葉である。
ひるがえって、短歌とは、何であろうか。……いや、こういうのは、もうちょっと後の時代にやるのが面白いだろうね。
耳掃除しながら思う短歌とは、奥へ進めば痛い目をみる 沙流堂
自選。
「猛」
文字という猛毒のためすずりにて水をすりおり、さらに濃き濃く
「貴」
されば老舗の秘伝のタレの寸胴の汚れのごとし貴種守るとは
「蟹」
岩陰にじっとその身をひそめおり平和を待つことばかりでもなく
「側」
妖怪を引き連れてゆく旅なりきすべからく内側の物語
「飾」
心次第でとんとんになるこの時空に粉飾がないかじっと見ている
「粋」
目覚めれば朝か夕べか分からない汝(な)はしののめの純粋読者
2018年2月17日土曜日
2018年1月うたの日の自作品31首。
「平成30年の抱負」
友がみなわれより偉い日々なので邪魔にならないようにして飲む
「猛」
文字という猛毒のためすずりにて水をすりおり、さらに濃き濃く
「太陽」
地球族の宗教的な比喩としてあなたはオーマイサンシャインです
「貴」
されば老舗の秘伝のタレの寸胴の汚れのごとし貴種守るとは
「役」
星に手がとどくとこまできたふたりぼくの役目は手を焦がすこと
「相撲」
はっけよいのこったのこったわれひとり職場でなにに寄り切られつつ
「草」
「この時代の人々は興に入るときに」「草!」「正解! チャンピオン早い!」
「加」
柿の種にチョコを加えた毎日になるようにきみはピリ辛であれ
「マイナス」
マイナスの風に吹かれてマイナスの男がプラスの街にいる、いる?
「自由詠」
計画的陳腐化のようであるけれどもこのままチンプンカンプンならむ
「歩」
真上を向いて歩こうよ涙など一滴たりともこぼさぬように
「蟹」
岩陰にじっとその身をひそめおり平和を待つことばかりでもなく
「側」
妖怪を引き連れてゆく旅なりきすべからく内側の物語
「炭」
イタリアの塩に替えたりコーヒーを炭で焼いたりしてさびしがる
「人編」
天からの使いのような人なので性愛を防ぐヴェールが見える
「金屏風」
金屏風すごかったねと金屏風と金の屏風の話ばっかり
「飾」
心次第でとんとんになるこの時空に粉飾がないかじっと見ている
「由」
飛び降りた下にはちょうど幌馬車でお元気の由何よりでした
「チーム」
このチームの先頭から輝いていくぼくも光に入らなければ
「バスケットシューズ」
バスケットシューズじゃなかったのも理由、きみが見に来てくれなかったのも
「関」
ああやはり引き返すべきだったのだ関関と恋の鶯が鳴く
「粋」
目覚めれば朝か夕べか分からない汝(な)はしののめの純粋読者
「行ったことのない山」
この道を通るときいつも気にはなるが行ったことのない山田うどんだ
「青の時代」
トルストイ翁の家出まざまざ思いつつ納豆飯の青の時代は
「冬の海」
おい野菜、高いんじゃあああと叫びたくて来た冬の海、先客がいた
「鶴」
嬉しさをごまかすために鶴の構えをしているきみよ、ぼくは蛇拳だ
「萌」
萌えいづる草食男子の休日のハードディスクのアニメなるかも
「海老」
なぜオレはケチャップソースに絡められ辛い剥き身で死んでいるのか
「1400回くらい一緒にしたいこと」
星月夜の宇宙のなかで手をつなぎ言葉はつまらない帰り道
「塩」
野菜ならとにかく塩をかけた父、息子はドレッシングでごめん
「嫁」
「お義兄(にい)さん」とわれを呼ぶので好評価の弟の嫁が不倫して去りき
友がみなわれより偉い日々なので邪魔にならないようにして飲む
「猛」
文字という猛毒のためすずりにて水をすりおり、さらに濃き濃く
「太陽」
地球族の宗教的な比喩としてあなたはオーマイサンシャインです
「貴」
されば老舗の秘伝のタレの寸胴の汚れのごとし貴種守るとは
「役」
星に手がとどくとこまできたふたりぼくの役目は手を焦がすこと
「相撲」
はっけよいのこったのこったわれひとり職場でなにに寄り切られつつ
「草」
「この時代の人々は興に入るときに」「草!」「正解! チャンピオン早い!」
「加」
柿の種にチョコを加えた毎日になるようにきみはピリ辛であれ
「マイナス」
マイナスの風に吹かれてマイナスの男がプラスの街にいる、いる?
「自由詠」
計画的陳腐化のようであるけれどもこのままチンプンカンプンならむ
「歩」
真上を向いて歩こうよ涙など一滴たりともこぼさぬように
「蟹」
岩陰にじっとその身をひそめおり平和を待つことばかりでもなく
「側」
妖怪を引き連れてゆく旅なりきすべからく内側の物語
「炭」
イタリアの塩に替えたりコーヒーを炭で焼いたりしてさびしがる
「人編」
天からの使いのような人なので性愛を防ぐヴェールが見える
「金屏風」
金屏風すごかったねと金屏風と金の屏風の話ばっかり
「飾」
心次第でとんとんになるこの時空に粉飾がないかじっと見ている
「由」
飛び降りた下にはちょうど幌馬車でお元気の由何よりでした
「チーム」
このチームの先頭から輝いていくぼくも光に入らなければ
「バスケットシューズ」
バスケットシューズじゃなかったのも理由、きみが見に来てくれなかったのも
「関」
ああやはり引き返すべきだったのだ関関と恋の鶯が鳴く
「粋」
目覚めれば朝か夕べか分からない汝(な)はしののめの純粋読者
「行ったことのない山」
この道を通るときいつも気にはなるが行ったことのない山田うどんだ
「青の時代」
トルストイ翁の家出まざまざ思いつつ納豆飯の青の時代は
「冬の海」
おい野菜、高いんじゃあああと叫びたくて来た冬の海、先客がいた
「鶴」
嬉しさをごまかすために鶴の構えをしているきみよ、ぼくは蛇拳だ
「萌」
萌えいづる草食男子の休日のハードディスクのアニメなるかも
「海老」
なぜオレはケチャップソースに絡められ辛い剥き身で死んでいるのか
「1400回くらい一緒にしたいこと」
星月夜の宇宙のなかで手をつなぎ言葉はつまらない帰り道
「塩」
野菜ならとにかく塩をかけた父、息子はドレッシングでごめん
「嫁」
「お義兄(にい)さん」とわれを呼ぶので好評価の弟の嫁が不倫して去りき
2018年2月2日金曜日
2016年1月の自選と雑感。
2018年も、もう一ヶ月たったということだ。なんかしたか? 俺。
何もしてないのに壊れたから診てと夕ぐれのきみの上衣が落ちる 沙流堂
って、歌をつくる場所じゃなくて、雑感だ。
だいたい、正月は、アルコールに浸かって、そのまま、ひと月くらい酩酊状態だ。ツイッターでは、その間もネプリとかいろいろあったみたいだが、酩酊状態で、なにも落とせなかった。話題にもいまいち入りきれなくて、もう短歌クラスタじゃないような気もする。
まァ、もともとタイムラインをうろうろする妖怪なので、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのLet's GrooveのPVのように、キラキラしながら宙を舞っているのが今年のイメージだ。
自選。
人なくば時間がとまりたがりたる年の始めの正午なる町
ふるさとは子が背をむけて去ってゆきあとは時々見にくるところ
洞穴で雨音きいて眠られぬ人類、過去にも未来にも似て
何を観たかあえて訊かぬが今頃にじぇじぇじぇとかいうお前をたのし
たまごボーロの代わりのようになめているビオフェルミンのほんのりあまし
ここはおれが食い止めるから早く行け、ぐはぁ、とついに降り出す雨は
どうしても少しは美化をする生のどうしても詩語を避けたる歌か
君のそのミード(蜂蜜酒)のようなくびすじの匂いを嗅げる男を思う
新雪を傘で刺したら君は決してひとりじゃないよたくさんの穴
ぶくぶくもがらがらもうがいだなんてひどいじゃないですかと詰め寄らる
楽しかったことを辿っておかしいぞ、君との苦しい日々ばかりなり
片耳を外して垂れるイヤホンの世界へ向けて微量の叫び
パヴァーヌのために亡くなる王女かも歴史の彼女いたましければ
タイムラインに裸足で入るものだから足首にへんなもの引っかかる
自力では自分を救えないことのモランをおもう、ほんとにおもう
くらやみの胎児のごとくそれでいて前向きなことが好きだ脳とは
あ、うたの人に提出した歌も挙げておこう。題は「楽」だった。
かに道楽の看板のかにが逃げたらし、無事海にたどり着けただろうか
何もしてないのに壊れたから診てと夕ぐれのきみの上衣が落ちる 沙流堂
って、歌をつくる場所じゃなくて、雑感だ。
だいたい、正月は、アルコールに浸かって、そのまま、ひと月くらい酩酊状態だ。ツイッターでは、その間もネプリとかいろいろあったみたいだが、酩酊状態で、なにも落とせなかった。話題にもいまいち入りきれなくて、もう短歌クラスタじゃないような気もする。
まァ、もともとタイムラインをうろうろする妖怪なので、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのLet's GrooveのPVのように、キラキラしながら宙を舞っているのが今年のイメージだ。
自選。
人なくば時間がとまりたがりたる年の始めの正午なる町
ふるさとは子が背をむけて去ってゆきあとは時々見にくるところ
洞穴で雨音きいて眠られぬ人類、過去にも未来にも似て
何を観たかあえて訊かぬが今頃にじぇじぇじぇとかいうお前をたのし
たまごボーロの代わりのようになめているビオフェルミンのほんのりあまし
ここはおれが食い止めるから早く行け、ぐはぁ、とついに降り出す雨は
どうしても少しは美化をする生のどうしても詩語を避けたる歌か
君のそのミード(蜂蜜酒)のようなくびすじの匂いを嗅げる男を思う
新雪を傘で刺したら君は決してひとりじゃないよたくさんの穴
ぶくぶくもがらがらもうがいだなんてひどいじゃないですかと詰め寄らる
楽しかったことを辿っておかしいぞ、君との苦しい日々ばかりなり
片耳を外して垂れるイヤホンの世界へ向けて微量の叫び
パヴァーヌのために亡くなる王女かも歴史の彼女いたましければ
タイムラインに裸足で入るものだから足首にへんなもの引っかかる
自力では自分を救えないことのモランをおもう、ほんとにおもう
くらやみの胎児のごとくそれでいて前向きなことが好きだ脳とは
あ、うたの人に提出した歌も挙げておこう。題は「楽」だった。
かに道楽の看板のかにが逃げたらし、無事海にたどり着けただろうか
2016年1月の62首と、「うたの人」提出1首。
君もまた意外に死者に冷たくてまあいちばんは死者だけれども
人なくば時間がとまりたがりたる年の始めの正午なる町
素朴派のなにがナイーヴ、写実への無頓着さに胡座をかきつ
年越しに第九やボレロを欲したる日本をおもう、酔う新年に
雨に濡れ濃い色の鳩、人間の謳歌する世に小うまく生きて
消えたデータはもうさようならぼくもまた次のアプデの時にはおらず
難しい思索がつづくたぶんそれは接点がまた減ってきたため
信仰の必要のないところまでゲノムを切って生きたき君か
世界よりすこし下劣になるだけでこんなにも変わる地図かと思う
ふるさとは子が背をむけて去ってゆきあとは時々見にくるところ
洞穴で雨音きいて眠られぬ人類、過去にも未来にも似て
狩野派の松が雲間をうねる頃歌われし歌の思い浮かばず
うわ水だ逃げろとごとく飛び出して歩道で焦げる未来のみみず
何を観たかあえて訊かぬが今頃にじぇじぇじぇとかいうお前をたのし
君が深い歌を詠むとき歌もまた深淵の君を詠むのだ、にいちぇ
スターウォーズの黒人おらぬ宇宙より守銭奴呼ばわりされしハン・ソロ
知的だが勉強はせぬ君といてもったいないけど近いからよし
野良猫に目をぱちぱちと歯も隠し敵ではないと示す"人間"
たまごボーロの代わりのようになめているビオフェルミンのほんのりあまし
止まらない思考の馬車はやはり死を実感できぬ止まらないゆえ
ここはおれが食い止めるから早く行け、ぐはぁ、とついに降り出す雨は
どうしても少しは美化をする生のどうしても詩語を避けたる歌か
君の血とぼくの血混ぜてほんとうの拒絶をながめたかりしが、乾く
石はその一定の重さ超えたればイシもつだろう、そのような石
死後のための表のひとつか、入れっぱなしの電池の交換期限一覧
69のロック、駄洒落は抜きにして寂寞とした場所にもみえて
清潔をのぞんだだけの生活のなぜ子の顔のかぶれて赤し
"きみ"も"子"もゆらゆら虚構なる中で"われ"との関係だけは在りそう
その役が僕ではないという未来、時間よ止まれ血流でもいい
くにゅくにゅとインクが水に溶けてゆきかく薄まれりネットのことば
君のそのミード(蜂蜜酒)のようなくびすじの匂いを嗅げる男を思う
四十のセリフやないかもう一度愛や真心で立ち向かえとか
教訓も反省もオチもなくぼくは寝坊したまま連絡もせず
ひとまずは安心したがさみしいなもうすぐ弓を張る月が見え
階段に座ってワイン飲みながら明日につながることを思わず
車一台通らぬ道を全力で横切っていく野良猫いとし
人間が怖いのはもう知っていてカラスは怯えながらついばむ
新雪を傘で刺したら君は決してひとりじゃないよたくさんの穴
死んでから注目されるあれだから生きてるときはなるたけのごみ
一曲の音楽として人生があるとしてここをBメロとして
ぶくぶくもがらがらもうがいだなんてひどいじゃないですかと詰め寄らる
楽しかったことを辿っておかしいぞ、君との苦しい日々ばかりなり
シュレディンガーの猫の説明するときに君からの猫はいないけれども
悲観的な選手もきっといるだろう楽天イーグルスの一軍も
壮大な景色で君も存在が現象になるさびしさ知るか
安楽とアンラックとをルービックキューブのように練りつつおもう
片耳を外して垂れるイヤホンの世界へ向けて微量の叫び
組み立てては充分に鳴らすまでいかずまた仕舞いたる高価な楽器
桃色の顔をして泣くおさなごの角を曲がってまだ聞こえいる
ああきみの幸せが楽しみになる場所に立ちおり、われ満ち欠けて
豊かゆえ悩みがややこしくなりぬ貧しさはつよき簡潔なるが
楽園行きの満員電車にぐいぐいと押し込んでオレをなんとか乗せろ
パヴァーヌのために亡くなる王女かも歴史の彼女いたましければ
いくつ引いて倍にするとかしなくてもきみは楽勝できる、してるよ
引き止めているのはお金、そうやって悲しみを割り勘にする君
かゆき体も掻けぬけものとして生きていらいらといる食われたりする
タイムラインに裸足で入るものだから足首にへんなもの引っかかる
アカシアの雨が何かは知らないがこのまま僕もそうしまいたい
天動説の君にぼくらは遠くから目をパチパチとまたたくばかり
自力では自分を救えないことのモランをおもう、ほんとにおもう
好奇心がなければ曲がるはずだったこの坂を息をきらしつつゆく
くらやみの胎児のごとくそれでいて前向きなことが好きだ脳とは
うたの人『楽』提出作品
かに道楽の看板のかにが逃げたらし、無事海にたどり着けただろうか
人なくば時間がとまりたがりたる年の始めの正午なる町
素朴派のなにがナイーヴ、写実への無頓着さに胡座をかきつ
年越しに第九やボレロを欲したる日本をおもう、酔う新年に
雨に濡れ濃い色の鳩、人間の謳歌する世に小うまく生きて
消えたデータはもうさようならぼくもまた次のアプデの時にはおらず
難しい思索がつづくたぶんそれは接点がまた減ってきたため
信仰の必要のないところまでゲノムを切って生きたき君か
世界よりすこし下劣になるだけでこんなにも変わる地図かと思う
ふるさとは子が背をむけて去ってゆきあとは時々見にくるところ
洞穴で雨音きいて眠られぬ人類、過去にも未来にも似て
狩野派の松が雲間をうねる頃歌われし歌の思い浮かばず
うわ水だ逃げろとごとく飛び出して歩道で焦げる未来のみみず
何を観たかあえて訊かぬが今頃にじぇじぇじぇとかいうお前をたのし
君が深い歌を詠むとき歌もまた深淵の君を詠むのだ、にいちぇ
スターウォーズの黒人おらぬ宇宙より守銭奴呼ばわりされしハン・ソロ
知的だが勉強はせぬ君といてもったいないけど近いからよし
野良猫に目をぱちぱちと歯も隠し敵ではないと示す"人間"
たまごボーロの代わりのようになめているビオフェルミンのほんのりあまし
止まらない思考の馬車はやはり死を実感できぬ止まらないゆえ
ここはおれが食い止めるから早く行け、ぐはぁ、とついに降り出す雨は
どうしても少しは美化をする生のどうしても詩語を避けたる歌か
君の血とぼくの血混ぜてほんとうの拒絶をながめたかりしが、乾く
石はその一定の重さ超えたればイシもつだろう、そのような石
死後のための表のひとつか、入れっぱなしの電池の交換期限一覧
69のロック、駄洒落は抜きにして寂寞とした場所にもみえて
清潔をのぞんだだけの生活のなぜ子の顔のかぶれて赤し
"きみ"も"子"もゆらゆら虚構なる中で"われ"との関係だけは在りそう
その役が僕ではないという未来、時間よ止まれ血流でもいい
くにゅくにゅとインクが水に溶けてゆきかく薄まれりネットのことば
君のそのミード(蜂蜜酒)のようなくびすじの匂いを嗅げる男を思う
四十のセリフやないかもう一度愛や真心で立ち向かえとか
教訓も反省もオチもなくぼくは寝坊したまま連絡もせず
ひとまずは安心したがさみしいなもうすぐ弓を張る月が見え
階段に座ってワイン飲みながら明日につながることを思わず
車一台通らぬ道を全力で横切っていく野良猫いとし
人間が怖いのはもう知っていてカラスは怯えながらついばむ
新雪を傘で刺したら君は決してひとりじゃないよたくさんの穴
死んでから注目されるあれだから生きてるときはなるたけのごみ
一曲の音楽として人生があるとしてここをBメロとして
ぶくぶくもがらがらもうがいだなんてひどいじゃないですかと詰め寄らる
楽しかったことを辿っておかしいぞ、君との苦しい日々ばかりなり
シュレディンガーの猫の説明するときに君からの猫はいないけれども
悲観的な選手もきっといるだろう楽天イーグルスの一軍も
壮大な景色で君も存在が現象になるさびしさ知るか
安楽とアンラックとをルービックキューブのように練りつつおもう
片耳を外して垂れるイヤホンの世界へ向けて微量の叫び
組み立てては充分に鳴らすまでいかずまた仕舞いたる高価な楽器
桃色の顔をして泣くおさなごの角を曲がってまだ聞こえいる
ああきみの幸せが楽しみになる場所に立ちおり、われ満ち欠けて
豊かゆえ悩みがややこしくなりぬ貧しさはつよき簡潔なるが
楽園行きの満員電車にぐいぐいと押し込んでオレをなんとか乗せろ
パヴァーヌのために亡くなる王女かも歴史の彼女いたましければ
いくつ引いて倍にするとかしなくてもきみは楽勝できる、してるよ
引き止めているのはお金、そうやって悲しみを割り勘にする君
かゆき体も掻けぬけものとして生きていらいらといる食われたりする
タイムラインに裸足で入るものだから足首にへんなもの引っかかる
アカシアの雨が何かは知らないがこのまま僕もそうしまいたい
天動説の君にぼくらは遠くから目をパチパチとまたたくばかり
自力では自分を救えないことのモランをおもう、ほんとにおもう
好奇心がなければ曲がるはずだったこの坂を息をきらしつつゆく
くらやみの胎児のごとくそれでいて前向きなことが好きだ脳とは
うたの人『楽』提出作品
かに道楽の看板のかにが逃げたらし、無事海にたどり着けただろうか
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