この月の作品は、このブログをこのころスタートしたこともあって、すでに掲載している。
2013原爆対話編と八月円環記の二つだ。
八月円環記は、8/1から8/31までの短歌を、5句の言葉と初句を繋いだもので、「八月の〜身じろぐ」→「身じろぎも〜はじまり」→「はじまりは〜噴出孔の」とつなぎ、最後「怯えては〜いとし、八月」で風味を閉じ込めたものであります。料理か。
原爆対話篇は、そのなかの8/6の一首からのスピンオフで、俳句と短歌が返しあう対話形式とした。
自選。
身じろぎもせぬ一瞬が承諾か拒絶か聞けぬ夏のはじまり
噴出孔の熱のけぶりに交ぜられて強く閉じれば目の生(あ)るるなり
一景に迷う、廃墟の東京の地震の秋か空襲の春か
生まれたる以上死なねばならぬのに生き方だけを述ぶる本閉ず
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