過去作品を読んで雑感など。
一年半原発の文字を追いつつも半減したる手応えもあり
照屋沙流堂の短歌は2012年9月11日に開始した。この日は東日本大震災から1年半で、震災まで反原発論者だった照屋が、震災後1年を経て、どうもこれは自分は間違っているんじゃないかと思い始め、そういう変化することも含めて、ツイッター上で短歌を書いていこうというのが動機だったような気がする。
でもこの月に原発のこと書いてるのは、2首だけだね。あ、陰謀論の短歌もあるか。
陰謀という名の君の世界への善側にいたい願いのかたち
今年の9月に、とある同人誌のお誘いをうけ、代表作を5首出す話があって、「代表作なんてないなあ」と思いながら自選しようと思ったが、自選よりも作った方が早くて楽だったので、
さめやらぬ地表に少し水落ちて最期は水で満ちると思う
この歌を元に5首を作って送った。その同人の会は、いろいろあって、創刊号の出る前に退会をした。
この月の短歌から自選したら、いくつあるだろう。
類似とは"べつべつ"のこと、やがて君とも類似の未来を歩むと思えば
昏き夜に船と船とがゆるやかに行き交うように君を思うよ
人生に弾圧もなく、眼前に入道雲が消えぬドライブ
去り際に少しく膝を曲げたのはご褒美なのか疑うトマス
夕方にリビングでひとり泣くような老後もありぬ、涙があれば
打率? そんなものは気にしないのさ。
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