マスクとは拒絶のかたち、ウイルスから花粉から匂いから社会から
マスクも数年前から比べると高くなったよね。
最近の話題で、文系学部不要論みたいなのがあって、これ自体はむかーしからある理系文系対立の系譜だろうし、実利と豊かさみたいな(いや、逆に豊かさは実利で実利は豊かさで、みたいな)軸のコンセンサスがとれていない議論が繰り返されるのだろうけれど、文学史を振り返ると、文学はやはり豊かさのようなものが前提に必要であるし、本質的でありながら余剰、不要分も含まなければならなくて、攻撃されるのは当然であると思いながらも、数が減ると貧しくならざるをえないなあとは思う。
「文学は突進せよ」のアジ遠く仮死状態の眉が引き攣る
茂吉忌は二月だったか、敗戦後葡萄を見ている老人を思う
たしかに文学は、サッカーの日本代表のレベルを上げるにはサッカー人口を増やさないといけないような側面もありながら、結局天才1人が道をひらく、そういう側面があることも否めないけどね。
自選。
善も悪もいや生い茂る律動の春とう舟にわれも揺れつつ
落ち椿馘首のごとく無残なりし門前も掃除されて跡なし
一寸の虫にもあらむ魂のナノあたりから比率あやしき
虫眼鏡の焦点を過ぎて広がりぬ円錐形の淡き明るさ
0 件のコメント:
コメントを投稿